開始方法 Adjust Unity SDKを実装することで、アトリビューションやイベントなどのさまざまなデータをUnityアプリで計測できます。以下の手順に従って、Adjust SDKをアプリを実装してください。
Adjust SDKは、iOS 9以降またはAndroid APIレベル9(Gingerbread)以降に対応しています。
UnityアプリでAdjust SDKを使うには、プロジェクトに追加する必要があります。GitHubのリリースページ から最新バージョンをダウンロードできます。
以下の手順に従って、Adjust SDKをUnityプロジェクトにインポートしてください。
Unityエディター(Unity Editor)を開きます。 Assets -> Import Package -> Custom Package を選択します。ダウンロードしたSDKパッケージを選択します。 Adjust SDKには、ゲームオブジェクトのテンプレートと Adjust
スクリプトを含むUnity プレハブ が含まれています。このスクリプトを使用してSDKを設定できます。Unityエディターでプレハブを開くには、以下の手順に従ってください。
Assets/Adjust/Adjust.prefab
のプレハブを最初のシーンに追加します。プレハブの Inspector Menu を開きます。 プレハブのメニューには、Adjust SDKの動作を制御する編集可能なフィールドが含まれています。
以下の情報を入力して、Adjust SDKを設定します。
アプリトークン 。アプリトークンの確認方法については、アプリ設定 をご参照ください。
環境 :
アプリをテスト中 で、テストデータを送信する必要がある場合は、 サンドボックス を選択します。テストデータを表示するには、ダッシュボードでサンドボックスモードを有効にする 必要があります。テストが完了し、アプリを公開する準備が整ったら、 本番用 を選択します。 ログレベル 。ログレベルは、受け取るログの内容を制御します。詳しくは、ログレベルの設定 をご覧ください。
デフォルトでは、アプリの Awake
イベントがトリガーされると、Adjust SDKが起動します。この動作をオーバーライドするには、 START SDK MANUALLY オプションをONにしてください。これにより、configインスタンスを引数として Adjust.start()
を呼び出すことで、Adjust SDKを初期化できます。
AdjustConfig adjustConfig = new AdjustConfig("{YourAppToken}", AdjustEnvironment.Sandbox);
…
Adjust.start(adjustConfig);
Google Playストアを対象とするアプリは、Google広告ID (gps_adid
)を使用してデバイスを識別する必要があります。gps_adid
にアクセスするには、play-services-ads-identifier
AARをプロジェクトに追加する必要があります。
全て展開する
Google External Dependency Manager Google External Dependency Managerプラグイン を使用している場合は、以下を Dependencies.xml
ファイルに追加します。
<androidpackages>
<androidpackage spec="com.google.android.gms:play-services-ads-identifier:18.0.1" />
</androidPackages>
ARRを手動でインストールするには、MavenからARRをダウンロード し、 Assets/Plugins/Android
ディレクトリに追加してください。
App Set IDは、Adjust SDK v4.33.1以降で利用が可能です。
アプリセットID は、ユーザーがデバイスにインストールしたアプリの情報を計測するための一意の識別子です。同じ開発者のアプリは全て同じアプリセットIDを共有しているため、全てのアプリのユーザーから有意義なインサイトを収集できます。
全て展開する
Google External Dependency Manager デバイスのApp Set IDを記録するには、以下のdependencyを Dependencies.xml
ファイルに追加する必要があります。
<androidpackages>
<androidpackage spec="com.google.android.gms:play-services-appset:16.0.2" />
</androidPackages>
ARRAndroid Archiveを手動でインストールするには、Mavenからダウンロード して Assets/Plugins/Android
ディレクトリに追加してください。
ProGuardを使用している場合は、以下のルールをカスタムのProGuardファイル に追加してください。
-keep public class com.adjust.sdk.**{ *; }
-keep class com.google.android.gms.common.ConnectionResult {
int SUCCESS;
}
-keep class com.google.android.gms.ads.identifier.AdvertisingIdClient {
com.google.android.gms.ads.identifier.AdvertisingIdClient$Info getAdvertisingIdInfo(android.content.Context);
}
-keep class com.google.android.gms.ads.identifier.AdvertisingIdClient$Info {
java.lang.String getId();
boolean isLimitAdTrackingEnabled();
}
-keep public class com.android.installreferrer.**{ *; }
インストールリファラーは、アプリインストールをソースにアトリビュートするために使用できる一意の識別子です。Adjust SDKは、アトリビューションを実行するためにこの情報を必要とします。対象とするアプリストアによって異なる情報の収集方法が2つあります。
全て展開する
Google Play Referrer APIをサポートするには、以下の2つの方法があります。
カスタム build.gradle
ファイル にインストールリファラーライブラリをdependencyとして追加します。
dependencies {
implementation 'com.android.installreferrer:installreferrer:2.2'
}
Maven からインストールリファラーライブラリをダウンロードし、 AAR
ファイルを Plugins/Android
フォルダーに入れてください。バージョン4.21.1以降より、Adjust SDKはHuawei App Galleryバージョン10.4以降のHuaweiデバイスへのインストール計測をサポートしています。Huawei Referrer APIの使用を開始するために行う設定変更はありません。
Adjust SDKはv4.36.0以降でMetaインストールリファラー をサポートしています。この機能を有効にする方法:
App Dashboard でMetaアプリIDを検索します。詳しくはMetaのApp Dashboardのドキュメント をご覧ください。
MetaアプリをAndroidManifest.xml
ファイルに追加します 。
<queries>
<package android:name="com.facebook.katana" />
</queries>
<queries>
<package android:name="com.instagram.android" />
</queries>
AdjustConfig.setFbAppId
メソッドに 文字列 の引数としてアプリIDをパスします。
AdjustConfig config = new AdjustConfig("{YourAppToken}", AdjustEnvironment.Sandbox, true);
//...
config.setFbAppId("{FB_APP_ID_STRING}");
//...
Adjust.start(config);
アプリのビルドプロセスを完了し、アプリ内でAdjust SDKが正常に動作することを確実にするため、Adjust Unityのパッケージはポストビルドプロセスを実行します。
このプロセスは、 AdjustEditor.cs
の OnPostprocessBuild
メソッドによって実行されます。出力ログは、Unity IDEコンソールの出力ウィンドウに表示されます。
全て展開する
iOSポストビルドプロセスを実行するには、Unityエディターに
iOSビルドサポート(iOS build support) をインストールしてください。
iOSのポストビルドプロセスは、生成したXcodeプロジェクトを次のように変更します。
その他のリンカーフラグ -ObjC
を追加します – ビルド時にAdjustのObjective-Cカテゴリーを認識するために必要です。 Objective-C exceptionsを有効にします。 フレームワーク iOS機能にアクセスするために、以下のフレームワークを有効にすることができます。
AdServices.framework – Apple Search Adsの計測に必要です。AdSupport.framework – デバイスIDFAを読み取るのに必要です。AppTrackingTransparency.framework – ユーザーにトラッキングへの同意を求め、その同意ステータスを取得するために必要です。StoreKit.framework – SKAdNetworkフレームワークとの通信に必要です。ATT同意ダイアログ ATTラッパー(ATT wrapper) を使用している場合は、 ユーザートラッキングの説明 メッセージを入力します。このメッセージは、トラッキングの同意ダイアログをユーザーに示す場合に表示されます。
ディープリンク ディープリンク を有効化するには、次の情報を追加します。
Androidのポストビルドプロセスは、 Assets/Plugins/Android/
内の AndroidManifest.xml
ファイルを確認します。このファイルが存在しない場合、 AdjustAndroidManifest.xml
からコピーを作成します。
パーミッション Android機能にアクセスするには、以下のパーミッションを有効にしてください。
android.permission.INTERNET – インターネットに接続するために必要です。android.permission.ACCESS_NETWORK_STATE – デバイスが接続されているネットワークの種類の読み取りに必要です。com.android.finsky.permission.BIND_GET_INSTALL_REFERRER_SERVICE(廃止) – Google Play ストアのインテントを介してインストールリファラー情報を取得するために必要です。com.google.android.gms.permission.AD_ID – Android 12APIレベル31以降でデバイスの広告IDを読み取るために必要です。詳細は、Googleの AdvertisingIdClient.info
ドキュメント を参照してください。ディープリンク ディープリンク を有効化するには、次の情報を追加します。
Adjust SDKシグネチャーを使用して、Adjust SDKによって送信される全ての通信に署名できます。これによりAdjustのサーバーは、シグネチャーがない不正インストールを検出し、拒否することができます。
Adjust SDKシグネチャーの使用を開始するには、担当のテクニカルアカウントマネージャーまたはsupport@adjust.com までお問い合わせください。
Adjust SDKは、実装をテストとトラブルシューティングのためのツールを提供します。以下の手順に従って、実装をテストしてください。
Google Play 開発者サービスの連携をテスト Adjust SDKがデバイスのGoogle広告IDを受信できることをテストするには、 ログレベル を verbose に、 環境 を Sandbox に設定します。アプリを起動してセッションまたはイベントを計測します。SDKは、広告IDを読み取った場合、 gps_adid
パラメーターをログに記録します。
Google広告IDを取得する際に問題が発生した場合は、Githubリポジトリ で質問を投稿するか、support@adjust.com までお問い合わせください。