SDKを初期化してATTポップアップを表示

「SDKの初期化後、ATTポップアップを表示する」アプローチの場合、ユーザーがアプリを起動した直後ではなく、最初のセッションでいつでもポップアップを呼び出すことができます。SDKの初期化後、Adjustは新規ユーザーのインストールまたは既存ユーザーのセッションを計測します。

Adjust SDKはIDFAを未取得の状態で初期のインストールを記録したため、Adjustはトラッキングを許可した新規ユーザーのアトリビューションを再度行います。アトリビューションステータスが最初のアトリビューションと異なる場合、Adjustバックエンドは、更新されたアトリビューションを記録します。

注意:
Adjustのアプリトラッキング承認ラッパーを使用して同意プロンプトを表示し、ユーザーのATTステータスを変更している場合、SDKはバックエンドにATTステータスの変更を直ちに通知します。しかし、お客様側で requestTrackingAuthorization(completionHandler:) メソッド を呼び出してATTプロンプトを表示し、ユーザーのATTステータスを変更している場合、SDKがAdjustのバックエンドにATTステータスの変更を通知するのにいくらか遅れが発生する可能性があります。

ワークフロー

  1. インストール後、または、iOS 14.5以降にアップグレードした後に、ユーザーがアプリを初回起動します。
  2. アプリがAdjust SDKを初期化します。Adjust SDKは、IDFAを含まないインストール/セッション情報をAdjustバックエンドに送信します。
  3. （新規ユーザーのみのオプション）アプリがオンボーディング画面を表示します。
  4. アプリがプリパーミッションプロンプトを表示します。（設定されている場合）
  5. アプリがAdjust SDKのユーザー同意をプロンプトするラッパーを呼び出し、ATT同意ポップアップを表示します。
  6. ユーザーが「トラッキングを許可する」、もしくは「トラッキングしないように要求」します。

ユーザーのレスポンスに従って、Adjust SDKがデータを収集します。

  • ユーザーが「許可する」を選択した場合、SDKはIDFAを含まないインストール情報をバックエンドに送信します。ユーザーが後でオプトアウトしない限り、IDFAは全てのポストインストールイベントとセッションで利用可能になります。
  • ユーザーが「トラッキングしないように要求」を選択した場合、SDKはIDFAを含まない新規ユーザーのインストール情報と既存ユーザーのセッション情報をバックエンドに送信します。IDFAは、その後のポストインストールイベントやセッションの計測に利用できなくなります。ただし、既存のアトリビューションデータには影響を与えません。

プロンプトのタイミングをカスタマイズ

アプリにオンボーディングプロセスやチュートリアルが含まれている場合は、ユーザーがプロンプトを完了するまでATTプロンプトの起動を遅らせることができます。Adjust SDKを使用すると、ATTプロンプトの起動を最大 120秒間​ 遅らせることができます。これにより、ユーザーが同意の決定を通知する前に最初のオンボーディングを完了できるようになります。

詳細はプロンプトのタイミングをカスタマイズを参照してください。