Adjustとの連携:ネットワーク向けガイド
はじめに
Adjustは、独立したサードパーティのマーケティングアトリビューションツールです。Adjustは、モバイルマーケティングのアトリビューション計測を行い、サードパーティパートナーには乖離が少ないデータを提供し、連携プロセスを簡素化します。
こちらのネットワーク向けのガイドでは、Adjustのキャンペーンウィザードと連携する方法について説明します。これは、クライアントのトラッカーURLが正しく、コールバックが適切なエンドポイントに到達していることを確認する最も簡単な方法です。
Adjustのテクノロジーパートナーとして登録することで、キャンペーンウィザードとの連携が簡単に実現できます。登録するには、Adjustテクノロジーパートナー登録フォームの項目を詳細にご記入ください。たとえば、登録フォーム上にあるインストールコールバックURLを記載すると、クライアントはインストールコールバックURLが含まれているトラッカーURLを管理画面に直接組み込むことができます。フォームの記入方法についてご質問がある場合は、integration@adjust.comまでご連絡ください。
テクノロジーパートナーとしてすでに登録されている場合は、先に進んでください。コールバックの設定方法について説明します。
キャンペーンウィザードを連携する準備ができていない場合は、クライアント用コールバックの作成に移る前に、キャンペーン計測用にトラッカーをマニュアル設定する方法を紹介します。また、コールバックにカスタムパラメーターを追加したり、パブリッシャーIDやキャンペーンデータをクライアントの管理画面に送信したり、トラフィックを受信する前に設定のテストを行う方法についても説明します。
キャンペーンを開始するためにトラッカーURLを手動で設定する
AdjustはトラッカーURLを使用して、お客様のキャンペーンのクリックとインプレッションを記録し、コールバックデータをサーバーに直接送信します。クライアントは管理画面にトラッカーURLを作成し、関連するものを直接共有します。
すべてのトラッカーURLには一意のトラッカートークンが含まれています。各トークンは、少なくとも6個の小文字の英数字です。このガイドでは、すべての例で最小長のトラッカーを使用しています。常に広告主が提供するトラッカー全体を使用してください。
クリックURLの例
https://app.adjust.com/abc123
インプレッションURLの例
https://view.adjust.com/impression/abc123
これらの例では、abc123
はトラッカートークンです。
ステップ 1:キャンペーン構造パラメーターを使用して、ネットワークマクロをトラッカーURLに追加します。
まず、マクロと共にキャンペーン構造パラメーターを追加します。これらは、クライアントがオーディエンスセグメンテーションに必要とするデータで埋めます。ネットワークレベルのトラッカーの下に3つのレベルのパラメーターを用意しており、クライアントは4つのレベルにデータをセグメントしてレポートすることができます。
利用可能なキャンペーン構造パラメーターの名前を以下に示します。
- キャンペーン: トップレベルのトラッカーの1つ下のレベル
- 広告グループ: トップレベルのトラッカーの2つ下のレベル
- クリエイティブ: トップレベルのトラッカーの3つ下のレベル
レベル毎にどのような種類の情報を計測する必要があるかを示しているように見えますが、クライアントのニーズに合わせてカスタマイズすることができます。たとえば多くのネットワークでは、これらのパラメーターを使用してパブリッシャーとクリエイティブのIDを計測しています。
この構造パラメーターは、大きいグループから降順に作成します。言い換えると、campaign
パラメーターは、最大のグループ(キャンペーン、国、地域など)を対象とします。adgroup
パラメーターは、キャンペーンレベルのグループ内にある、より小さなレベルのセグメンテーション(ターゲットとする対象)を対象としています。最後に、creative
パラメーターは、広告グループレベルのグループ内にあるセグメントされた最小の情報です。セグメントされた階層の例を以下に示します。
campaign={campaign_id}&adgroup={publisher_id}&creative={creative_id}
また、キャンペーン構造パラメーターを追加したトラッカー URL の例は以下のとおりです。
https://app.adjust.com/abc123?campaign={campaign_id}&adgroup={publisher_id}&creative={creative_id}
この例では{campaign_id}
、{publisher_id},
、{creative_id}
は、Adjustのプレースホルダーではありません。これらはクリックマクロであり、お客様のサーバーに固有のものです。お客様のサーバーはマクロを置き換え、クライアントのキャンペーン固有のキャンペーンID、発行者ID、およびクリエイティブIDデータを送信します。
ご質問がございましたら、integration@adjust.comまでお問い合わせください。
注:キャンペーン構造パラメーターは小文字で記入してください。それ以外の場合は認識されません。最大3つのサブレベルのセグメントデータを入力できますが、既存の設定とコンフリクトを起こした場合(たとえば、第2レベルのトラッカーIDにキャンペーンパラメーターを追加する場合)、トラッカートークンからデータの優先順位を付けます。サブレベルがまだ使用可能かクライアントに確認してください。これらのレベルの一部を既に使用している可能性があります。キャンペーン構造について同意していることを確認してください。
ステップ 2:コンバージョン計測を改善するために広告IDを追加します
次に、クライアントのトラッカーURLに一意の広告IDを含めるように求められます。一意の広告IDを使用することにより正確性を向上させ、ユーザーをアトリビュートするための最も簡単で安全な方法です。
注: Adjustではデジタルフィンガープリントを使用してコンバージョンを計測できますが、これらの変数は変更する(および有効期限が切れる)可能性があり、よってコンバージョンが実際より少なく報告される場合があります。クライアントがフィンガープリントベースのアトリビューションを使用したい場合は、Adjust管理画面で有効にする必要があります。フィンガープリントはデフォルトでOFFに設定されています。
Adjustはほとんどの広告IDとハッシュを受けつけています。広告IDはAdjustパラメーターを使用して渡されます。
以下に、IDパラメーターが追加されたトラッカーURLの例を示します(トラッカートークンとすでに付与済みのキャンペーン構造パラメーターを持つ、ステップ1のトラッキングリンクを使用)。
https://app.adjust.com/abc123?campaign={publisher_id}&adgroup={sub_publisher_id}&creative={creative_id}&gps_adid=(your_identifier_macro)
IOSアプリでは、IDFAのローデータを送信できます。マクロではIDFAパラメーターを使用します。その例を以下に示します。
https://app.adjust.com/abc123?campaign={publisher_id}&adgroup={sub_publisher_id}&creative={creative_id}&idfa=[your_idfa_macro]
私たちが受け入れるデバイスID(およびその形式)のリスト全体は、以下の表に記載されています。
広告ID
gps_adid | RawのGoogle広告ID | 小文字、ハイフンあり |
gps_adid_upper_md5 | ハッシュ化されたGoogle広告ID | 大文字、ハイフンあり、MD5ハッシュ |
gps_adid_lower_md5 | ハッシュ化されたGoogle広告ID | 小文字、ハイフンあり、MD5ハッシュ |
gps_adid_upper_sha1 | ハッシュ化されたGoogle広告ID | 大文字、ハイフンあり、SHA1ハッシュ |
gps_adid_lower_sha1 | ハッシュ化されたGoogle広告ID | 小文字、ハイフンあり、SHA1ハッシュ |
IDFA | RawのIDFA | 大文字、ハイフンあり |
idfa_lower_md5 | ハッシュ化されたIDFA | 小文字、ハイフンあり、MD5ハッシュ |
idfa_lower_sha1 | ハッシュ化されたIDFA | 小文字、ハイフンあり、SHA1ハッシュ |
idfa_upper_md5 | ハッシュ化されたIDFA | 大文字、ハイフンあり、MD5ハッシュ |
idfa_upper_sha1 | ハッシュ化されたIDFA | 大文字、ハイフンあり、SHA1ハッシュ |
idfa_short | RawのIDFA | ハイフンなし |
fire_adid | Amazon Fire広告ID | 小文字、ハイフンあり |
oaid * | RawのOAID | 小文字、ハイフンあり |
oaid_lower_md5 * | ハッシュ化されたOAID | 小文字、ハイフンあり、MD5ハッシュ |
win_adid | Windows広告ID | ハイフンなし |
* Androidデバイスでのみ利用でき、OAIDプラグインが必要です。
デバイスID
パラメーター | IDタイプ | 形式 |
---|---|---|
android_id * | RawのAndroid ID | 小文字、ハイフンなし |
android_id_lower_md5 * | ハッシュ化されたAndroid ID | 小文字、MD5ハッシュ値 |
android_id_lower_sha1 * | ハッシュ化されたAndroid ID | 小文字、SHA1ハッシュ値 |
android_id_upper_md5 * | ハッシュ化されたAndroid ID | 大文字、MD5ハッシュ値 |
android_id_upper_sha1 * | ハッシュ化されたAndroid ID | 大文字、SHA1ハッシュ値 |
idfv ** | RawのIDFV | 大文字、ハイフンあり |
mac_upper_short_md5 * | ハッシュ化されたWifi MAC | 大文字、コロンなし、MD5ハッシュ値 |
mac_upper_sha1 * | ハッシュ化されたWifi MAC | 大文字、コロンあり、SHA1ハッシュ値 |
win_naid | RawのWindowsネットワークアダプターID | 小文字、ハイフンあり |
win_hwid | RawのWindowsストアハードウェアID | ハイフンなし |
*Adjustでは、gps_adid
を使用できない場合にのみ、Android IDとMACアドレスを使用してアトリビューションを行います。
**IDFVは、LAT(Limited Ad Tracking)が有効になっているユーザーをターゲットとしたプロモーション横断型キャンペーン(メール経由など)を実施している場合に使用してください。IDFVを使用すると、デバイスのフィンガープリントのみを使用した場合に比べ、より正確なアトリビューションが行えます。
ステップ 3(オプション):クリックまたはインプレッションをサーバー間で計測するための設定
サードパーティのリダイレクトをサポートしていない場合は、クリックやインプレッションをAdjustのサーバー間(s2s)に送信できます。
サーバー間のクリックを正確に分析するには、クリックがエンドユーザーではなくサーバーから報告されている旨をAdjustに通知する必要があります。サーバー間のクリック計測には、広告IDも必要となります。フィンガープリント計測のロジックを利用することができ_ない_ため、トラッキング用の広告IDを提供_してください_(セクション2を参照)。ただし、Androidキャンペーンを実行している場合は、代わりにリファラーを利用することが可能です。
3.1 広告IDによるS2Sクリックとインプレッション
ステップ2と同じように、広告IDに対するクリックマクロを提供する必要があり、それによって広告サーバーが正しいIDに置き換えることができます。次の例は、IDFAプレースホルダーと広告IDに必要なクリックマクロが追加された、サーバー間の呼び出しです(IDFA用のプレースホルダーは[idfa]
です)。
https://s2s.adjust.com/abc123?campaign={campaign_id}&adgroup={publisher_id}&creative={creative_id}&idfa=[your_idfa_macro]&s2s=1
受信クリックには、キャンペーン構造パラメーターで指定したすべての広告IDと、Adjustのs2s
パラメーター(1.
に設定されています)が含まれます。これらのパラメーターを使用しない場合クリックは無視され(ボット不正を防止するための措置です)、キャンペーンにアトリビューションとして報告されません。広告IDは複数指定できます。トラッカーURLの例は以下のとおりです。
https://s2s.adjust.com/abc123?campaign={campaign_id}&adgroup={publisher_id}&creative={creative_id}&idfa=[your_idfa_macro]&gps_adid=[your_gaid_macro]&s2s=1
インプレッションはサーバー間送信することもできます。サーバー間のインプレッション設定は、クリックの設定方法と似ています。前のセクションの手順に従ってトラッカーURLを作成したらパラメーターs2s=1
を追加してください。インストールをサーバー間のインプレッションにアトリビュートする場合、広告IDが必須です。
3.2 フィンガープリントによるS2Sインプレッション
フィンガープリントによりインプレッションをアトリビュートさせる場合は、次の情報を送信する必要があります。
- デバイスタイプ
(device_type), (device_name)
- オペレーティングシステム
(os_name)
- オペレーティングシステムのバージョン_
(os_version)
_ - 言語
(language)
- IPアドレス
(ip_address)
- ユーザーエージェント
(user_agent)
ユーザーエージェントの情報がない場合、Adjustはフィンガープリントによるサーバー間のインプレッションに対してアトリビューションを行いません。しかし、管理画面ではインプレッションとしてカウントされます。
3.3 リファラーによるS2Sクリック
クリックにおいてデバイスの広告IDにアクセスできず、かつAndroidキャンペーンを実行している場合は、代わりにリファラーを使用してs2sのクリックを送信することができます。
ユーザーをリダイレクトするときは、Google Playストアに同じリファラーを送信しなければなりません。ユーザーによってアプリがインストールされ開かれると、Play Storeはリファラーをブロードキャストします。AdjustSDKはその情報を受け取ってバックエンドに送信し、(クリックで送信された)リファラーと一致させます。
実装するには、次のような呼び出しをAdjustに送信してください。
https://s2s.adjust.com/abc123?campaign={campaign_id}&adgroup={publisher_id}&creative={creative_id}&external_click_id=your_network_[clickid]&s2s=1
Google のプレイストアにも以下を送信します。
https://play.google.com/store/apps/details?id=my.app.id&referrer=adjust_external_click_id%3Dyour_network_[clickid]%26.....
重要:_external_click_id_と_adjust_external_click_id_の両方が必須のパラメーターです。両方を正しく設定する必要があります。
3.4 マルチプラットフォームのアプリデータをS2Sクリックで送信する
クライアントがマルチプラットフォームアプリにs2sクリックを使用している場合は、オペレーティングシステム毎にクリックとインプレッションデータを分けて確認することがあるかもしれません。s2sクリックを使用しない場合は、os_nameを表示することができます。s2sクリックを使用する場合、別の方法でデータを区別することができます。
この場合、os_name
パラメーターをトラッカーURLに追加する必要があります。クライアントにデバイスタイプとIPアドレス情報を提供するには、それぞれdevice_type
およびip_address
パラメーターを使用してください。例はこちらです。
https://s2s.adjust.com/abc123?campaign={campaign_id}&adgroup={publisher_id}&creative={creative_id}&idfa=[idfa]&s2s=1&device_type=[device_type]&os_name=[os_name]&ip_address=[ip_address]
同様に、これらのプレースホルダーを確定して、広告サーバーにより置き換えられなければなりません。
注: Adjustは幅広いタイプのデバイス名をサポートすることができますが、デバイス名にはバージョン番号を含まない形式にし、os_name
はすべて小文字にする必要があります。例えば以下のとおりです。
iphone, tablet, mobile, ios, android, windows
以上が、クライアントのトラッカーURLを手動で設定する際の手順です。ご不明な点がありましたら、integration@adjust.comまでご連絡ください。次のセクションでは、コールバックの設定方法について説明します。Adjustのコールバックはリアルタイムでデータを提供し、広告サーバーやビジネスインテリジェンス (BI) システムなどの指定のエンドポイントに瞬時に送信することができます。
Adjustからコールバックを手動で設定
Adjustは、コールバックURLをトラッカーURLに動的に付与します。これは、コールバックがトラッカーURLに直接付与され、コンバージョン時にエンドポイントへコールバックが自動的に送信されることを意味します。Adjustはサーバーへのコールバックをハードコーディングしません。業界でもユニークなこの方法では、必要に応じて簡単にコールバックを再定義できます。注:キャンペーン用のトラッカーURLは、クライアントが直接お客様に提供します。
クライアントがお客様に計測の許可を付与したイベント、たとえばお客様のトラフィックで実行されたクリック、インストール、アプリ内イベントなどのコールバックを受信できます。Adjustのコールバックを設定する際は、期間ごとのトラッカーURLジェネレーターを使用することを強くお勧めします。このツールを使用すると、プレースホルダーと一緒にコールバックURLを入力できるため、エラーのないURLが自動作成されます。このページには、使用可能なプレースホルダーリストへのリンクも含まれています。このリストを見ると、幅広いデータポイントをカバーしていることがお分かりになると思います。
例えば、install_begin_time
とinstall_finish_time
のプレースホルダーは、クリックスパムの防止に役立ちます。エンゲージメントデータに関するプレースホルダーを使用すると、ユーザーの最初のアトリビューションソースから最新のリアトリビューションのタイムスタンプまですべてを確認することができます。なお、GoogleパートナーおよびFacebookマーケティングパートナーとして認定されたお客様には、GoogleとFacebook固有のパラメーターを提供しています。
管理画面に表示されないアプリ内収益やカスタマイズされたデータポイント(トランザクションIDなど)の受信を希望する場合は、クライアント側でパートナーパラメーター(セッション、インストール、リアトリビューション、イベントコールバックで使用可能)を設定する必要があります。アプリ内収益を共有 (In-App Revenue Sharing) と**パラメータ転送 (Parameter Forwarding)** のトグルを、管理画面の**パートナー設定 (Partner Setup) > 外部データの転送 (External Data Forwarding)** でONにしてください。
クライアントより計測の許可を得たら、イベント計測用のコールバックを設定できます。コールバックジェネレーターは、正しくエンコードされたコールバックを作成するのに役立ちます。以下の詳細を引き続きご覧ください。
トラッカーURLジェネレーターを使用して、Adjustのコールバックを手動で設定
例として、上記のトラッカーURL作成の説明に用いたのと同一のトラッカーURLを使用します。このURLには、トラッカートークン、キャンペーン構造パラメーター、および、広告IDパラメーターが追加されています。その例を以下に示します。
https://app.adjust.com/abc123?campaign={publisher_id}&adgroup={sub_publisher_id}&creative={creative_id}&idfa=[your_idfa_macro]
あなたのコールバックが http://your-URL.com/php?country={country}**\*\**​*
であるとします。******プレースホルダーデータが使用できない場合は、コールバックから削除されます。
設定手順
- partners.adjust.comに行きます。
- トラッカーURLをボックス1に入力します (’Enter your links’)
- フィールド'install callback' にコールバックURLを挿入します。
- プレースホルダーの一覧までスクロールダウンします。ツールがマクロを正しく認識していることを確認します。
- ページの下部で、クリックURLを生成します。
この例では、生成された正しいコールバックURLはこのようになります。
https://app.adjust.com/abc123?campaign={campaign_id}&adgroup={publisher_id}&creative={creative_id}&idfa=[your_idfa_macro]&install_callback=http%3A%2F%2Fyour-URL.com%2Fcallback.php%3Fcountry%3D%7Bcountry%7D
セッション、リアトリビューション、拒否されたインストール、クリックコールバックの設定プロセスは、上記と同一です。例えば、リアトリビューションコールバックの場合は、パラメーターreattribution_callback
を追加します。これにより、ユーザーがキャンペーンに正常にリアトリビュートする度に通知が行われます。
AdjustのコールバックにクリックIDを追加する
コールバックの一部としてネットワークのクリックID/トランザクションIDを簡単に受信できるようにします。サーバーで独自に設定したマクロやプレースホルダーがある場合(通常{click_id}
または{transaction_id}
などとフォーマットされています)、URLのコールバック部分に含めるだけで済みます。
クリックIDパラメーターが追加されたコールバックURLの例です。
http://your-URL.com/callback.php?click_id=[your_click_id]
AdjustトラッカーURLに追加すると、次のように表示されます。
https://app.adjust.com/abc123?campaign={publisher_id}&adgroup={sub_publisher_id}&creative={creative_id}&idfa=[your_idfa_macro]&install_callback=http%3A%2F%2Fyour-URL.com%2Fcallback.php%3Fclick_id%3D[your_click_id]
イベントコールバックには追加の手順があります。特定のイベントに対してコールバックが必要な場合は、はじめにクライアントからイベントトークンを取得する必要があります。Adjustは、管理画面で設定したイベントごとに固有のイベントトークンを生成します。イベントコールバックを設定したい場合は、クライアントにこの情報を共有するよう依頼してください。以下はイベントトークンがxyz456
である例です。
https://app.adjust.com/abc123?campaign={campaign_id}&adgroup={publisher_id}&creative={creative_id}&idfa=[your_idfa_macro]&install_callback=http%3A%2F%2Fyour-URL.com%2Fcallback.php%3Fcountry%3D%7Bcountry%7D&event_callback_xyz456=http%3A%2F%2Fyour-URL.com%2Fcallback.php%3Fcountry%3D%7Bcountry%7D
注:正しく区切られている限り、複数のイベントパラメーターをトラッカーURLに連続して追加できます。
不正コールバックは、クライアントがアドフラウド防止機能(Adjustの匿名IPフィルター、クリックインジェクションフィルター、個々のアプリのディストリビューションモデルなど)を管理画面上で有効化している場合に利用できます。お客様がこの機能を有効にすると、Adjustは不正なエンゲージメントを検出し、アトリビュートする前に拒否します。
トラッカーURLにrejected_install_callback
またはrejected_reattribution_callback
を追加し、不正を検出した場合は正しい(rejection_reason)
値が返されます。現在は、匿名トラフィック、エンゲージメント過多、ディストリビューションの異常値、エンゲージメントのインジェクション、および無効なシグネチャーの値が計測されています。
https://s2s.adjust.com/abc123?campaign={campaign_id}&adgroup={publisher_id}&creative={creative_id}&idfa=[idfa]&s2s=1&device_type=[device_type]&os_name=[os_name]&ip_address=[ip_address]&rejection_reason=[distribution_outlier]
注:1件のアトリビューションが、正当なインストールコールバック_と_、拒否されたインストールコールバックの両方がトリガーされる可能性があります。
たとえば、1件のインストールが2件のクリックと一致し、そのうちの1件のクリックが不正であると判断された場合は、拒否されたインストールコールバックは不正なクリック、通常のインストールコールバックは有効なクリックとして送信します
。クライアントの設定を完了するには、ユーザーをこのAdjustトラッカーURLにリダイレクトするようにキャンペーンを設定し、以下の手順をテストを行なってください。
注: テクノロジーパートナーの登録フォームに記入してコールバックURLを追加すると、クライアントが必要に応じてキャンペーンウィザードでトラッカーURLを自動的に追加することができるため、マニュアルで設定する必要はありません。
Adjustコールバックのテスト
キャンペーンを開始する前に、コールバックURLをテストすることをお勧めします。これにより、実際にライブされた後でトラブルシューティングを行う必要がなくなります。
URLをテストするには、_cbtest_トラッカーと呼ばれるテストトラッカーを使用します。_cbtest_トラッカーは、コールバックURLにシミュレートされたコールバックを送信します。例:
https://app.adjust.com/cbtest?install_callback=http%3A%2F%2Fyour-URL.com%2Fcallback.php%3Fparameter%3D{parameter}
これにより、テストインストールを必要とせずにコールバックが即トリガーされます。テストするには、callback
、install_callback
、またはevent_callback
パラメーターを使用できます。クリックすると、cbテストトラッカーはアプリストアにリダイレクトされません。代わりに、テストが成功すると次のようなページが表示されます。
コールバックテスト: http://your-URL.com/callback.php?parameter={parameter}
サーバーログを調べて、コールバックが登録されているかどうかを確認します。ログが登録されていたら、すべてがスムーズに実行しています。開始するには、'cbtest'をクライアントが提供するトラッカーURLに置き換えます。
ライブトラッカーとライブアプリの両方を使用してエンドツーエンドのテストを行う場合は、URLをライブでテストするためにクライアントからトラッカーをリクエストしてください。これは上記の例と同様に動作します。テストするためには新しいデバイスを使用するか、デバイスから事前にサーバーのアトリビューションを消去する必要があります。初めてアプリをインストールしたときは、デバイスをトラッカーに永久的にアトリビュートすることに注意してください。
不具合がある場合は、integration@adjust.comまでご連絡ください。
詳細なセキュリティ設定(オプション)
コールバック構造を保護
コールバック構造のプライバシーを維持するために、URLの静的な部分に用いるプレースホルダを提供しています。integration@adjust.comに連絡して、コールバックの記述内容や、隠したい静的な部分を指定してください。設定が終わると、通常のコールバックURLと同様にプレースホルダーを呼び出すことができます。コールバックURLの例を次に示します。
http://mynetwork.com/secret_handler?track=1&install=1&click_id={click_id}
クリックIDのみが動的な場合は、静的な基本URLに対応するプレースホルダーmynetwork
を作成し、これによって表示されるインストールコールバックをmynetwork(click_id)
に変換します。
エイリアスはhttpまたはhttpsのいずれかで始まる必要があります。完全なコールは次のようになります。
https://app.adjust.com/abc123?install_callback=mynetwork{click_id}
これを行うにはバックエンドチームのサポートが必要です。設定を開始する際はintegration@adjust.comまでお知らせください。
Adjustコールバックのテスト
第三者にコールバックを不正にトリガーされる恐れがある場合は、そのようなコールをAdjustのサーバーだけに許可することで、HTTPハンドルを保護することができます。コールバックはすべてAdjustのサーバーIPから送られます。
コールバックインターフェイスの構造に応じて、アプリケーションレベルでの不正なコールをブロックしたり、プロキシを使用したりすることができます。nginxを用いた例は以下のようになります。
location /callback {
// add this condition to only check callbacks having an "adjust" parameter
// set to 1 for the origin - if this location only processes Adjust calls,
// remove the condition
if ($arg_adjust = 1) {
allow 178.162.216.64/26; allow 178.162.216.128/26;deny all;
} }
この構造を使用して&adjust=1
をコールバックに追加するだけで、コールバックが正しい送信元IPから送信されているかどうかを確認し、不正なコールを防止します。プロキシやアプリケーションの設定についてサポートが必要な場合は、integration@adjust.comにお問い合わせください。