サーバー間イベントのconversion valueを更新

サーバーでアプリ内イベントを計測している場合、これらのイベントをサーバー間(S2S)イベントとしてAdjustに転送することができます。これにより、AdjustはS2SイベントとAdjust SDKを使用して計測したイベントの両方のconversion valueを記録できるようになります。

Adjustでは、お客様のconversion value設定を使用して、イベントをconversion valueにマッピングします。設定によって、Adjust SDKまたはお客様のアプリのいずれかが、conversion valueのアップデートをAppleに送信します。

ヒント:
  • SKAN 3でconversion valueを更新するには、SDK経由でイベントを記録することをお勧めします。これにより、Appleタイマーが切れる前にAppleとの通信が行われるようになります。
  • SKAN 4では、3つの計測期間があるため、計測のタイミングはそれほど重要ではありません。Conversion valueの更新がイベントの記録と同じ期間内にAppleに到達することが重要な場合は、SDKを使用してイベントを記録する必要があります。

計測の仕組み

S2Sイベントは、次の3つのステップに従います。

  1. サーバーがイベントを記録し、S2SイベントとしてAdjustに送信します。
  2. Adjustバックエンドがconversion valueを計算します。
  3. Adjustはこのconversion valueをS2Sレスポンスとしてお客様のサーバーに送信します。

Conversion valueを更新する目的で、APIを介してイベントが送信される方法に違いはありません。標準的なサーバー間のイベント共有と全く同じAPIコールを使用します。

非同期作業

AdjustバックエンドはAdjust SDKとの接続を開始できません。非同期に作業を行って、AdjustバックエンドはAdjust SDKからリクエストを受け取るまで待機します。リクエストを受け取ると、Adjustバックエンドはアップデートされたconversion valueをレスポンスとしてSDKリクエストに送信します。

この機能を使用するには、Adjust SDKをお客様のアプリに実装する必要があります。

  1. お客様のサーバーがイベントを記録し、S2SでAdjustに送信します。

  2. AdjustバックエンドはS2Sイベントと該当するその他のアクティビティを使用して、最新のconversion valueを計算します。

    • 最新のconversion valueがAdjustバックエンドに現在保存されているconversion valueより大きい場合、Adjustバックエンドは、保存されているconversion valueをアップデートします。
  3. 該当する場合、Adjust SDKは付随する無関係なリクエストをAdjustバックエンドに送信します(たとえば、ユーザーがSDKセッションまたはSDKイベントをトリガーした場合)。

  4. Adjustバックエンドはステップ2に記載されているようにconversion valueを再計算し、保存されているconversion valueをレスポンスとしてAdjust SDKに送信します。

  5. Adjust SDKがSKAdNetwork経由でconverison valueをアップデートします。

非同期手法では、アプリにリアルタイムで通信できません。これは接続をまだ初期化していないからです。

注意:
Adjust管理画面でconversion valueを管理する場合、Adjustはデフォルトで非同期手法を自動的に使用します。