広告費用マッピング
Adjustの広告費用マッピングツールを使用して、 Webとモバイル間またはWeb間のキャンペーンを処理するためのアプリマッピングルールを設定します。また、アプリのApp ID
とStore type
がないモバイルキャンペーンを実施しているネットワークに対しても、マッピングルールを設定することが可能です。
このソリューションが必要な理由
広告費用データをAdjustがアカウント上のAppViewでアプリと一致させるには、アプリのApp ID
とStore type
が必須となります。一部のキャンペーンでは、ネットワークのReporting APIは以下の詳細を提供しません。
- Webとモバイル間のキャンペーン
- Web間キャンペーン
- 特定のパートナーとのモバイルキャンペーン(こちらのリストを参照)
広告費用マッピングツールを使用すると、AppViewでキャンペーンをアプリに割り当てることができます。これにより、 DatascapeまたはレポートサービスAPI経由のレポートで広告費用データを取得できるようになります。
例: ネットワークがキャンペーンから100のインストールと50ドルの広告費用をレポートした場合、Adjustは広告費用がiOSまたはAndroidのどちらのインストールにつながったかを判断することができません。 広告費用をiOSアプリに割り当てるルールを作成すると、iOSプラットフォームとApp Storeストアタイプに50ドルが計上されます。
事前準備
はじめに、以下の設定手順をご覧ください。
要件
SpendWorksのBase、Core、Enterprise、またはCustomのパッケージにご契約のお客様。ルール作成に利用できるストアタイプは、SpendWorksのご契約パッケージによって異なります。
- SpendWorks Base、Core、EnterpriseまたはCustomパッケージ - Google Play 、 App Store
- SpendWorks EnterpriseまたはCustomパッケージ - Google Play 、 App Store 、 Web
API連携ソリューションを使用して広告費用データを取得していること。
Adjustの管理者または編集者のユーザーアクセス権限。
AppViewにアプリIDを持つアプリがあること。
SpendWorksのBase、Core、Enterprise、Customパッケージをご利用のお客様向け
アプリのApp ID
とStore type
がないモバイルキャンペーンを実施しているネットワークに対し、マッピングルールを作成できます。以下は、アプリマッピングルールが適用されるモバイルキャンペーンを実施しているネットワークの一部です(掲載されていないネットワークもあります)。
- AdAction
- Fluent
- Pinsight Media
- Prodege
- RTB House - RTB HouseのレポートAPIは、デフォルトではアプリ情報を提供しません。アプリ情報を受け取るには、RTB Houseに依頼して顧客アカウントを設定してもらう必要があります。それでもRTB Houseからアプリ情報が提供されない場合は、ルールを作成する必要があります。
- VK Ads(旧 myTarget) - レポートに広告費用データが表示されない場合にのみルールを作成します。
- Yandex Direct - レポートに広告費用データが表示されない場合にのみルールを作成します。
SpendWorks Baseパッケージの利用制限
SpendWorks Baseパッケージをご利用の場合、特定のパートナーに対してマッピングルールを作成できますが、これらは処理されません。というのは、これらのパートナーは一般的にWebキャンペーンに利用され、WebキャンペーンはSpendWorks Core以降のパッケージでのみ利用可能だからです。Adjustは、SpendWorks Baseパッケージを提供する以下のパートナーのマッピングルールを処理しません。
- Google 広告
- Snapchat
- TikTok
マッピングルールの作成
- アプリとストアタイプごとにルールを作成できます。
- 異なるストアタイプを含む同じキャンペーンに対して、複数のルールを作成することはできません。
マッピングルールを作成するには、以下の手順に従ってください。
DataWorks で、 広告費用マッピング(Ad spend mapping) を選択します。
マッピングルールを作成(Create mapping rule) を選択します。
ルール設定(Rule settings) で、 ステータス(Status) トグルをONにします。これにより、API連携またはCSVアップロードで広告費用データが収集されるたびにマッピングルールが適用されます。
ルールを作成したいパートナーを選択します。
キャンペーンID(Campaign identifier) リストで、キャンペーンの検索方法を選択します。
- キャンペーン名 - 1つまたは複数のキャンペーンを検索します。
- キャンペーンID - IDでキャンペーンを検索します。
コンディション(Condition) リストで、キャンペーンに適用する条件を選択します。
- キャンペーンは(Campaign is) - 指定した値と完全に一致するかどうかを確認します。
- キャンペーンに次を含む(Campaign contains) - 入力したキャンペーン名とIDを含むキャンペーンIDを確認します。これにより、複数のキャンペーンを1つのアプリにマッピングすることができます。
値(Value) フィールドに、選択した条件に基づいて適切な値を入力します。コンディション「 キャンペーンに次を含む 」を選択した場合、この値を正しいフォーマットで正規表現で指定してください。
アプリの選択(Select your app) で、キャンペーンをマッピングするアプリを選択します。
(マルチプラットフォームアプリのみ)ストアタイプを選択します。表示されるストアタイプはSpendWorksパッケージによって異なります。
- SpendWorks Base、Core、EnterpriseまたはCustomパッケージ - Google Play 、 App Store
- SpendWorks EnterpriseまたはCustomパッケージ - Google Play 、 App Store 、 Web
ルールを作成(Create Rule) を選択します。
ルールを作成して有効化すると、ルールのパターンと一致するアプリの広告費用データが、日次の自動データ収集スケジュールに従って取得されます。作成したルールが適切に機能しているかどうか、そしてデータがDatascapeのレポートで利用可能になるかどうかを確認するには、次のデータ収集が行われるまで待つ必要があります。
キャンペーン値のフォーマット
ルールの作成中にコンディション「 キャンペーンに次を含む 」を選択した場合、値を正規表現で指定してください。
キャンペーン名に+
が含まれている場合、ルールが正しく機能するには、 +
の前に\
を追加する必要があります。
文字と正規表現に関する以下のルールを使用できます。
アンカー | |
^Campaign | Campaign で始まるあらゆる文字列に一致する。 |
Campaign$ | Campaign で終わる文字列に一致する。 |
^The Campaign$ | 完全な文字列の一致 - Campaign で始まりで終わる。 |
大文字と小文字を区別 | |
campaign | 文字列 campaign の大文字と小文字を区別する。 |
(?i)campaign | 文字列campaign の大文字と小文字の区別が一致しない。 |
文字クラス | |
\d | 数字1文字に一致する。 |
\w | 単語文字(英数字+アンダースコア)に一致する。 |
\s | 空白文字(タブとラインブレイクを含む)に一致する。 |
\d{3,5} | 3〜5までの長さの数字に一致する。 |
定量化要因 | |
campaign. | campaign の後に任意の文字が続く文字列に一致する。 |
campaign* | campaign の後に0個以上のn が続く文字列に一致する。 |
campaign+ | campaign の後に1つ以上のn が続く文字列に一致する。 |
campaign? | campaign に続けて0または1つのn が続く文字列に一致する。 |
campaign{2} | campaign の後に2つのn が続く文字列に一致する。 |
campaign{2,} | campaign の後に2つ以上のn が続く文字列に一致する。 |
campaign{2,5} | campaign に続けて2から最大5つのn が続く文字列に一致する。 |
c(ampaign)* | c の後に0以上のampaign が続く文字列に一致する。 |
c(ampaign){2,5} | c の後に2つから最大5つのampaign が続く文字列に一致する。 |
campaign.* | campaign の後に続く文字列に一致する。 |
.*campaign.* | campaign の前後に存在する文字列に一致する。 |
マッピングルールの管理
広告費用マッピングツールは、 DataWorks > 広告費用マッピング(Ad spend mapping) で利用可能です。このツールにより、以下を確認できます。
ID - ルールの識別子。テクニカルアカウントマネージャーにお問合せの際は、ルールIDを共有してください。
作成済み(Created) - ルールが作成された日時。
パートナー(Partner) - ルールが適用されるアドネットワークの名前。
キャンペーンID(Campaign identifier) - キャンペーンの検索に使用するキャンペーンIDまたはキャンペーン名。
ストアタイプ(Store type) - ルールが適用されるアプリのストアタイプ。
アプリ(App) - ルールが適用されるアプリ。特定のルールで選択できるアプリは1つのみです。
ステータス
- 有効化(Enabled) - API連携ソリューションによって広告費用データが収集されるたびに、マッピングルールが適用されます。
- 無効化(Disabled) - マッピングルールは適用されず、キャンペーンがそのルールと一致した場合でも、アプリと関連付けられません。
アクション
- 編集(Edit) -既存のルールマッピングを編集。ルールの有効化と無効化、あるいはパートナー、キャンペーンIDとその値、アプリを変更することができます。
- 削除(Delete) - ルールを削除。
ルールの編集
以下の場合にルールを編集する必要があります。
ルールに指定されたアプリIDに関連付けられたアプリがない場合
アプリ(App) の下に、 なし(None) が表示されます。カーソルを合わせると、ルールに最初に関連付けられたアプリのアプリIDの値が表示されます。この状態は、AppViewでアプリのApp IDを変更または削除した場合に発生します。この場合、新規アプリを選択してルールに割り当てるまで、ルールは機能しません。
現在のルールにマッチするアプリが複数ある場合
アプリ(App) では、選択したアプリIDとストアタイプに一致するアプリの数が表示されます。カーソルを合わせると、アプリの名前が表示されます。この場合、指定のルールは機能しますが、キャンペーンデータは、レポート内でアプリトークンのアルファベット順に並べられた最初のアプリにのみ関連付けられます。