React Native SDKの使用を開始する

Adjust React Native SDKを実装することで、アトリビューションやイベントなどのさまざまなデータをReact Nativeアプリで計測できます。以下の手順に従って、Adjust SDKをアプリに実装してください。また、GitHubのAdjustのサンプルアプリもご覧ください。

重要:
Adjust SDKは、iOS 9以降またはAndroid APIレベル9(Gingerbread)以降に対応しています。

1. プロジェクトにSDKを追加する

React NativeアプリでAdjust SDKを使うには、プロジェクトに追加する必要があります。

  1. 次のオプションのいずれか1つを使用して、React Nativeライブラリをダウンロードします。

Githubリリースページ

NPM

  1. ターミナルで以下のコマンドを実行し、iOSアプリのCocoaPodsのdependencyをインストールします:
$ cd ios && pod install

2. SDKを実装する

SDKをプロジェクトに実装するには、AdjustのSDK設定をメインアプリのJavascriptファイルにインポートする必要があります。

アプリの.jsファイルの冒頭に、次の行を追加します:

import { Adjust, AdjustEvent, AdjustConfig } from 'react-native-adjust';

3. Adjust SDKを初期化する

React Nativeアプリ内で、できるだけ早くAdjust SDKを初期化するようにしてください。これを行うには、アプリトークントークンとアプリケーションを実行したい環境でオブジェクトを初期化します。 また、アプリの.jsに次のコードを追加してください:

Javascript
constructor(props) {
    super(props);
    const adjustConfig = new AdjustConfig("{YourAppToken}", AdjustConfig.EnvironmentSandbox);
    Adjust.create(adjustConfig);
}

componentWillUnmount() {
  Adjust.componentWillUnmount();
}

AdjustConfig引数をパスします:

  • {YourAppToken}をあなたのトークンに置き換えてください。アプリトークンの確認方法については、アプリ設定をご覧ください。
  • 環境​ を選択します:
    • アプリをテスト中で、テストデータを送信する必要がある場合は、AdjustConfig.EnvironmentSandboxを使用してください。テストデータを表示するには、Datascapeでサンドボックスモードを有効にする必要があります。
    • テストが完了し、アプリを公開する準備が整ったら、AdjustConfig.EnvironmentProductionを使用してください。
重要:
テストを実行する際は、環境が AdjustEnvironment.sandbox に設定されていることを確認してください。アプリをApp Storeに提出する前に、これをAdjustEnvironment.productionに変更してください。

4. Androidデバイスを設定する

パーミッションを追加

Adjust SDKには以下のパーミッションが必要です。まだ存在しない場合は、AndroidManifest.xmlファイルに追加してください。

<uses-permission android:name="android.permission.INTERNET"/>
<uses-permission android:name="android.permission.ACCESS_NETWORK_STATE"/>
注意:
Adjust SDKは、Google Play Storeをターゲットとし、Google Play Servicesを使用している場合、ACCESS_WIFI_STATEパーミッションを必要としません。アプリ内の他の場所で必要ない場合は、削除することができます。

Adjust SDKには、バージョン4.32.0以降、デフォルトでcom.google.android.gms.AD_IDパーミッションが含まれています。アプリをCOPPAに準拠させる必要がある場合や、Google Playストアをターゲットにしていない場合は、removeディレクティブを追加することでこれを削除することができます。

<uses-permission android:name="com.google.android.gms.permission.AD_ID"/>

このパーミッションに関する詳細は、GoogleのAdvertisingIdClient.infoドキュメントをご参照ください。

Google Play 開発者サービスを追加する

Google Playストアを対象とするアプリは、Google広告ID (gps_adid)を使用してデバイスを識別する必要があります。これを行うには、以下のdependencyをbuild.gradleファイルの dependenciesセクションに追加してください。

implementation 'com.google.android.gms:play-services-ads-identifier:18.0.1'
注意:
Adjust SDKは、 play-services-ads-identifier dependencyのどのバージョンとも関連付けられていません。Google Play 開発者サービスのライブラリの任意のバージョンを使用できます。

ProGuardを設定する

ProGuardを使用している場合は、以下のルールをカスタムのProGuardファイルに追加してください。

-keep class com.adjust.sdk.**{ *; }
-keep class com.google.android.gms.common.ConnectionResult {
    int SUCCESS;
}
-keep class com.google.android.gms.ads.identifier.AdvertisingIdClient {
    com.google.android.gms.ads.identifier.AdvertisingIdClient$Info getAdvertisingIdInfo(android.content.Context);
}
-keep class com.google.android.gms.ads.identifier.AdvertisingIdClient$Info {
    java.lang.String getId();
    boolean isLimitAdTrackingEnabled();
}
-keep public class com.android.installreferrer.**{ *; }

インストールリファラーを設定する

インストールリファラーは、アプリインストールをソースにアトリビュートするために使用できるアトリビューションメカニズムです。2つの部分で構成されます。

  • アプリ内でリファラルコンテンツを取得するために開発者が使用する、これらのアプリストアの一連のAPI。
  • Google PlayやHuawei App Galleryなどのアプリストアで、ストアWebサイト上のアプリページURLに使用できる リファラー パラメーター。リファラーパラメーターの設定方法は次のとおりです。
    • ユーザーがAdjustトラッカーをクリックすると、reftagというユニークIDがAdjustサーバーから渡されます。このIDはクリックとリファラーパラメーターに割り当てられます。reftagの詳細については、リファレンスタグを参照してください。
    • Google 広告キャンペーンを実行すると、gclidというユニークIDがGoogleからリファラーパラメーターに渡されます。Google広告アカウントで 自動タグ​ が有効になっている必要があります。
注意:
インストールリファラーは必須ではありませんが、アトリビューションの正確性を向上させるために推奨します。

Google Play Referrer API

Huawei Referrer API

5. iOS frameworksを追加する

特定のiOS frameworksをアプリに実装した場合、Adjust SDKは追加の情報を取得できます。これらのframeworksによって特定のSDK機能を有効にできますが、SDKが正常に動作するために必須というわけではありません。Frameworksを実装して、 プロジェクト設定(Project Settings) > ビルドフェーズ(Build Phases) > バイナリとライブラリをリンク(Link Binary With Libraries)​ でそれらをオプションとしてマークすることができます。

Framework説明注意
AdSupport.frameworkSDKがIDFA値と(iOS 14以前の)LAT情報にアクセスするには、このframeworkが必要です。アプリが「子供向け」カテゴリーをターゲットにしている場合は、このframeworkは実装しないでください。
AdServices.frameworkこのフレームワークは、Apple Search Ads アトリビューションを処理するのに必要です。
StoreKit.frameworkiOS 14以降において、このframeworkはSKAdNetwork frameworkにアクセスし、SKAdNetworkとの通信をAdjust SDKで自動的に処理できるようにします。
AppTrackingTransparency.frameworkiOS 14またはそれ以降において、このframeworkはSDKがトラッキングに対する同意を確認するダイアログをラップし、ユーザーの許諾状況を示す値にアクセスします。アプリが「子供向け」カテゴリーをターゲットにしている場合は、このframeworkは実装しないでください。

6. Adjust SDKシグネチャーを追加する

Adjust SDKシグネチャーを使用して、Adjust SDKによって送信される全ての通信に署名できます。これによりAdjustのサーバーは、シグネチャーがない不正インストールを検出し、拒否することができます。

Adjust SDKシグネチャーの使用を開始するには、担当のテクニカルアカウントマネージャーまたはsupport@adjust.comまでお問い合わせください。

7. 実装をテストする

Adjust SDKは、実装をテストとトラブルシューティングのためのツールを提供します。以下の手順に従って、実装をテストしてください。

ヒント:
問題が発生した場合は、全ての詳細情報とログを添付し、 support@adjust.com までメールをお送りください。

Google Play 開発者サービスの連携をテストする