Yandex Directの設定
Yandex DirectはAdjustと連携されたアドネットワークです。Adjustとの連携により、Yandex Directは自動コールバックを通してアトリビューションとアプリ内イベントデータを受信できます。
ここでは、Yandex Directとのアプリ計測を設定する方法を説明します。 連携の有効化、キャンペーンリンクの作成、Adjustが Yandex Directと共有できるデータを選択する方法をご確認ください。
事前準備
要件
- Adjustアカウントの管理者、編集者またはカスタム編集者のアクセス権限。
- Adjust SDK v4.0.0以降を実装することで、SDKパラメーターをYandex Directパラメーターにマッピングできます。この機能を使用するには、以下のリンク先のガイドに従ってください。
iOS | Android | Windows | Unity | React Native | Flutter | Adobe Air | Cordova | Marmalade | Xamarin | Cocos2d-x | Titanium | Corona
Campaign LabでYandex Directとアプリを選択
- Campaign Lab にて、 パートナー(Partner) を選択します。
- 新規パートナー(New partner) > Yandex Direct を選択します。 次へ(Next) を選択して、次の画面に移動します。
- アプリの選択(App selection) 画面で、リンクを作成したいアプリを選択し、 Yandex Directのデータ共有をするため連携を有効化します。
- 次(NEXT) を選択します。
データ共有を有効化
データ共有を有効化すると、Yandex Directとの連携が有効化されます。データ共有を有効化する方法:
- 有効化(Enabled)トグルをONにします。
Yandex Directとのデータ共有を有効化すると、デフォルトでは、Yandex Directに以下のデータが自動送信されます:
- インストール
- セッション
- 再インストール
- リアトリビューション
- イベント
- 拒否されたインストール
データ共有オプションの設定
マルチプラットフォームアプリで複数のプラットフォームを対象にデータ共有を有効にしている場合は、以下のことが可能です:
- プラットフォーム固有の設定を使用(Use platform-specific settings) を選択すると、プラットフォームレベルでデータ共有オプションを個別に設定できます。
- グローバル設定を使用(Use global settings) を選択して、複数のプラットフォームに同じデータ共有設定を行います。
デフォルトで共有するデータ(What will be shared by default?) にて、Adjustがデフォルトで Yandex Directと共有するアクティビティを確認してください。
- インストール
- セッション
- 再インストール
- リアトリビューション
- イベント
- 拒否されたインストール
追加データの送信
コールバックによりYandex Directと共有するデータ量とタイプを選択します。 Yandex Directはこの情報を使用して、パフォーマンスを最適化することができます。
- 共有するデータソース(What sources of data do you want to share?)にて、Yandex Directと共有するデータのアトリビューションソースを選択します:
- 全てのアトリビューションソースのデータ
- Yandex Directにアトリビュートされたデータのみ
セッション
セッションは大量に発生するため、Adjustはセッションコールバックを自動送信していません。 セッションを共有することで、 Yandex Directはアプリのセッションアクティビティを受信するようになります。
アンインストールまたは再インストール
アンインストールまたは再インストールを共有することで、Yandex DirectはAdjustが計測したアプリのアンインストールおよび/または再インストールを受信することができます。
iOSアプリの場合、計測されるアンインストール数および/または再インストール数が低くなることが予想されます。詳細については、アンインストールと再インストールの計測を参照してください。
アプリ内収益(アプリ内購入由来)
アプリ内収益を共有すると、 Yandex Directは収益イベントデータと収益額を受信することができます。このデータを共有するには、収益が発生するイベントをマッピングしてください。
イベントのマッピング
共有するイベントを、Yandex Directが受信できる値にマッピングします。マッピングされていないイベントのデータは、Yandex Directと共有されません。
各イベントをマッピング
マルチプラットフォームアプリの場合、プラットフォームごとに異なるイベントをYandex Directと共有することができます。これにより、次のことが可能になります。
- 各イベントを設定し、それぞれのプラットフォームのキャンペーン戦略を管理できます。
- プラットフォームごとにデータ共有をカスタマイズします。
イベントのマッピング(Map events) にて、以下の手順に従って、Yandex Directに直接送信するアプリ内イベントを選択します。
イベントのマッピング(Map event) を選択します。
Adjustイベント リストで、 Yandex Directと共有するAdjustイベントを選択します。
パートナーイベント(Partner event) で、Adjustイベントに対応するYandex Directイベントを選択します。
シングルプラットフォームアプリおよびマルチプラットフォームアプリで、単一のプラットフォームでのみデータ共有が有効になっている場合は、そのプラットフォームでのみデータ共有オプションを設定します。マルチプラットフォームアプリの場合、複数のプラットフォームでデータ共有が有効化されている場合は、以下のことが可能です。
- プラットフォーム固有のマッピングを使用する(Use platform-specific mapping) を選択して、プラットフォームレベルで各イベントをマッピングするか、特定のプラットフォームのイベントをマッピングしないようにします。
- グローバルマッピングを使用 して、全てのプラットフォームに同じイベントをマッピングします。
パートナーイベント(Partner event) リストで、Adjustイベントをマッピングするカスタムイベント名を選択するか、入力します。
適用(Apply) を選択します。
Yandex Directは連携されているイベントごとにアプリ内イベントのデータを受信するようになります。
全てのイベントをマッピング
Yandex Directが全てのイベントの自動マッピングをサポートしている場合、 イベントのマッピング(Map events) で、 全てのイベントをマッピング(Map all events) を選択します。これにより、個々のイベントをマッピングする時間を節約できます。
Yandex Directは連携されているイベントごとにアプリ内イベントのデータを受信するようになります。
パラメーターのマッピング
通常、カスタムデータをYandex Directと共有するには、パラメーターをマッピングする必要があります。
パートナーパラメーター(Adjust SDKバージョン4.0以降で使用可能)によって、Adjustはアプリからカスタムデータポイントを収集し、Yandex Directに送信することができます。 これにより、Yandex Directは連携しているイベントごとにカスタムイベントの詳細を受信するようになります。
Adjust SDKに新しいパートナーパラメーターを追加する前に、要件に合うパートナーパラメーターが存在していないことを確認してください。
パートナーパラメーターをYandex Directに共有するには、以下の手順に従って設定してください。
AdjustのSDKでパートナーパラメーターを実装します。
- 全てのSDK開発プラットフォームのリンクについては、事前準備をご確認ください
データ共有オプションの設定(Set your data sharing option) で、 パラメーター を選択します。
パラメーターのマッピング(Map parameters) では、SDKで定義したパートナーパラメーターをネットワークに送信する方法を指定できます。
- パラメーターのマッピング(Map parameters) を選択します。
- SDKパラメーター(SDK parameter) フィールドで、ネットワークと共有するSDKパラメーターの名前を入力します。
- パートナーパラメーター(Partner parameter) フィールドで、SDKパラメーターに対応するネットワークパラメーターを入力します。
Adjust SDK内でパートナーパラメーターを設定し、ダッシュボードでパラメーター共有を設定しない場合、AdjustはAdjust SDKで指定されているパラメーターを転送します。
リンクと設定の管理
以下を設定することができます:
リンクを作成しYandex Directと共有
設定のレビュー(Setup review) 画面にて 、選択内容を確認できます。設定前に戻って、以下の変更も行えます:
- 選択したアプリ
- データ共有オプション
- リンク構造パラメーター
- ユーザーの遷移先
- アトリビューション設定
リンクの作成(Create link) を選択し、クリックURL、インプレッションURL、QRコード、リンクトークンを作成します。リンクを作成することで、データの共有やYandex Directとの連携も可能になります。
リンクを作成したら、Yandex Directと共有してキャンペーンに利用できます。
Yandex Directに転送されるパラメーター一覧
Adjustは、Yandex Directに以下のパラメーター(データポイント)をコールバック送信するよう要求されています。
プレースホルダー | 情報 |
{currency} | Adjust SDKから送信されたオリジナルのISO 4217通貨コード |
{device_name} | デバイスのモデル番号 |
{device_type} | デバイスタイプ |
{gps_adid} | Google Playストアの広告ID |
{idfa} | 広告ID(iOSのみ) |
{idfv} | iOSの大文字ベンダーID |
{ip_address} | デバイス IPアドレス |
{match_type} | アトリビューションの方法 |
{nonce} | ランダムな小文字の英数字文字列 (コールバック毎に一意) |
{os_name} | デバイスのOS |
{os_version} | OSのバージョン番号 |
{partner_parameters} | Adjust SDK あるいは S2S のリクエストにより、ポストバックを通じてサードパーティプロバイダに送信されるカスタムパートナーパラメーター |
{revenue_float} | Adjust SDKから送信された収益(全ての通貨単位) |
{user_agent} | 受信したユーザーエージェントのローデータ |
{activity_kind} | ユーザーアクティビティの種類 |
{app_name} | アプリ名 |
{app_version} | アプリバージョン番号 (Android)、バンドルのビルドバージョン番号 (iOS) |
{campaign_name} | トラッカーから取得したキャンペーン名 |
{click_time} | アトリビュートされたクリックのタイムスタンプ |
{conversion_duration} | クリックからインストールまたはリアトリビューションまでの時間(秒単位) |
{created_at} | アクティビティのタイムスタンプ |
{device_manufacturer} | デバイス製造業者名 |
{install_begin_time} | アプリダウンロード開始のタイムスタンプ (Android、および Google Play ストアのみ) |
{install_finish_time} | アプリダウンロード完了のタイムスタンプ |
{installed_at} | インストール(初回起動時)のタイムスタンプ |
{is_organic} | オーガニックトラフィックの場合は1、非オーガニックトラフィックの場合は0 |
{last_tracker_name} | リアトリビュートされたユーザーの以前のトラッカー名 |
{reattributed_at} | リアトリビューションのタイムスタンプ |
{rejection_reason} | アトリビューションが拒否された理由 |
{ad_revenue_network} | 広告を表示したネットワーク |
{ad_revenue_unit} | 収益が発生した広告ユニット |
{ad_revenue_placement} | プラットフォームで定義されたUser placement |
{oaid} | OAIDデバイスID |
{ad_mediation_platform} | メディエーションプラットフォーム名 |