スマート設定

スマート設定(Smart setup)​ は、Adjustがアプリのconversion valueマッピングをご提案する機能です。お客様のアプリのデータとアプリカテゴリーに関する知識を組み合わせて、conversion valueをマッピングします。スマート設定をSKAdNetworkキャンペーンの最適化にご活用ください。

  • オンボーディングウィザードを使用することで、SKANの詳細な知識がなくても効果的な実装が可能
  • 必要な入力項目が最小限 - 計測したいアプリの収益関連データについてお知らせください
  • アプリカテゴリーに基づく設定方法を推奨
  • 機械学習を基にしたインサイトを活用

ソリューションの仕組み

Conversion Hubは、機械学習を使用してアプリデータとアプリカテゴリーに関する情報を分析します。 計測したいもの、アプリ内でのユーザー行動、Adjustのアプリカテゴリーに関する知識に基づいて、アプリにとって最も効果的なconversion value設定を提案します。

アプリに行動マッピング(6ビット)または収益マッピング(63 CV)のどちらを適用するかを判断する際、以下の2つの要因を考慮します。

  1. ストアから取得したアプリのカテゴリー
  2. アプリが収益化に使用する収益のタイプ

この情報が提供されると、Conversion Hubは以下のいずれかのマッピングモデルを提案します。

行動マッピング

行動マッピング(Behavior mapping)では、インストール後24時間〜2日間以内に発生した最大6つの主要イベントに着目することで、ユーザー価値を評価することができます。スマート設定では、イベントを記録して効果的に計測が可能なアプリおよびカテゴリーの行動マッピングをおすすめします。

行動マッピングでは、ユーザージャーニーの詳細なインサイトは必要ありません。必要なのは、記録したい重要なイベントをビットにマッピングすることだけです。イベントが発生する順序は関係ありません。このアプローチが人気なのは、そのシンプルさと透明性のためです。なお、この方法は選択したイベントの回数を計測するものではなく、そのイベントが少なくとも1回観測されたかどうかをレポートするものです。

収益マッピング

収益マッピングでは、インストール後24時間〜2日間以内に発生した収益に注目することで、ユーザーの価値を評価できます。スマート設定は、ゲーム、ファイナンス、Eコマースなど、アプリ内収益を記録することで、最も効果的に計測できるアプリカテゴリーの収益マッピングを推奨します。バリューマッピングでは、より望ましいイベントや条件をより高いconversion valueにマッピングできるようにするために、アプリの収益パターンを把握することが重要です。

例えば、ゲームアプリの場合、インストール後数時間以内の購入がユーザーの長期的な購買行動と密接に関連していることがわかっています。そのため、収益の範囲を63のconversion value全てにマッピングし、低い範囲から高い範囲へとマッピングすることで、キャンペーンがユーザーにもたらす効果を示すことができます。キャンペーンの結果、conversion valueが高い範囲にあるポストバックが多数計測された場合、これらのユーザーもアプリで長期的に収益を生み出すと判断できます。

マッピングの管理

マッピングを新規作成

スマート設定では、アプリのカテゴリー、ユーザーの行動、収益化戦略に基づいて、使用するconversion valueマッピングを決定します。

マッピングを新規作成する方法:

  1. AppView​ で 全てのアプリ(All apps)​ を選択します。
  2. リストからアプリを選択するか、検索バーを使用してアプリを探します。
  3. SKAN Conversion Hub​ を選択します。
  4. Conversion valueをマッピング(Map conversion values)​ を選択します。
  5. 表示される Conversion valueをマッピング(Map conversion values)​ モードで、 スマート設定(Smart setup)​ を選択します。
  6. アプリをどのように収益化していますか?(How do you monetize your app?)​ セクションで、アプリを収益化する様々な方法を全て選択します。
  7. 次(NEXT)​ を選択します。

Conversion Hubは、ユーザーが選択した内容と、アプリおよび関連カテゴリーに関する情報を組み合わせます。

行動マッピング​ がアプリに最適なマッピングであると判断した場合、行動マッピングエディターは6ビットモードで開きます。1回目、2回目、3回目のポストバックで、 細かい値​ と 粗い値​ をマッピングします。

ヒント:
イベントはあらゆる順序で配置することができます。ユーザーがトリガーする各イベントのレポートを調節してください。

詳細については、6ビットモードのマッピングの記事をご覧ください。

注意:
スマート設定を使用した6ビットモードの粗い値は、イベントに対してのみ設定可能です。

収益範囲​ がアプリに最適なマッピングであるとConversion Hubが判断した場合、収益マッピングが自動的に生成されます。収益マッピングでは、収益化戦略とアプリのカテゴリーに関する情報を考慮して、63のconversion value全てにおける収益範囲を作成します。選択した収益化戦略に基づいて収益タイプが選択されます。

詳細については、63 conversion valueのマッピングの記事をご覧ください。

マッピングを更新

スマート設定でのマッピングは、保存後にいつでも変更できます。これを行うには、以下の手順に従ってください。

  1. AppView​ で 全てのアプリ(All apps)​ を選択します。
  2. リストからアプリを選択するか、検索バーを使用してアプリを探します。
  3. SKAN Conversion Hub​ を選択します。現在のマッピングが表示されます。
  4. 編集アイコン()を選択して、現在のマッピングを編集します。
  5. 次のいずれかを更新します。
    1. 計測期間
    2. 設定モード(Setup mode)
    3. マッピングされた値: 細かいconversion value​ および/または 粗いconversion value
警告:
新しい 設定モード(Setup mode) を選択すると、現在のマッピングが削除されます。
  1. 下書きを保存(Save draft)​ を選択すると、アプリのマッピングの下書きを保存し、後で再編集できます。 保存して適用する(Save and Apply)​ を選択すると、アプリにマッピングが適用されます。右上にある 閉じる(Close)​ を選択すると、変更を保存せずにエディターが閉じます。

マッピングを削除

マッピングが不要になったら、削除することができます。これを行うには、以下の手順に従ってください。

  1. AppView​ で 全てのアプリ(All apps)​ を選択します。
  2. リストからアプリを選択するか、検索バーを使用してアプリを探します。
  3. SKAN Conversion Hub​ を選択します。現在のマッピングが表示されます。
  4. 削除アイコン()を選択します。
  5. 確認モードが表示されます。 マッピングを削除(Delete mapping)​ を選択してマッピングの削除を確定するか、 キャンセル(Cancel)​ を選択してマッピングを保持します。

データ分析

DatascapeのSKANダッシュボードを使用して、SKANデータを分析することができます。また、データエクスポートを設定して、 クラウドストレージアップロードまたは サーバーコールバックでローデータを分析することも可能です。これにより、独自の分析を行い、iOSキャンペーンをさらに最適化することができます。

注意:
データがDatascapeに表示されるまで最長72時間かかる場合があります。