ATTの同意プロンプトを表示する

iOS 14.5以降を実装したデバイスでiOSの広告ID(IDFA)を収集するには、App Tracking Transparencyの同意プロンプトを表示する必要があります。このプロンプトで、ユーザーはトラッキングの優先順位を設定したり、デバイスのIDFAへのアクセスを許可または拒否したりすることができます。全てのユーザーのトラッキング許可はデフォルトでオプトアウトに設定されているため、ユーザーが自らデバイスのIDFAへのアクセスを許可する必要があります。

ユーザーの同意を得るには以下を行う必要があります。

  1. ATT同意プロンプトを実装​ - iOS 14.5以降のデバイスに必要です。
  2. プリパーミッションプロンプトを使用​ - ユーザーのオプトイン率が向上するため、Adjustが強く推奨するオプションです。

デバイスのATTステータスが 0 (Not Determined(未決定))の場合にのみユーザーから同意を得る必要があります。同意ステータスの詳細については、 ローデータエクスポートで同意ステータスを受け取るをご覧ください。

注意:

ユーザーがアプリを再インストールする度に、プリパーミッションプロンプト(ある場合)とATT同意プロンプトを表示する必要があります。これは、アプリがアンインストールされた後は、Appleはユーザーの同意ステータスを保持しないためです。

ATT同意プロンプトの実装

ヒント:

Adjustは、 「SDKの初期化後、ATTの同意ポップアップを表示」するアプローチを推奨します。アプリが最初に開いたときにAdjust SDKを初期化し、その後すぐにATTポップアップを表示します。AdjustがデバイスのIDFAでインストールを記録するようにするには、プロンプトのタイミングをカスタム設定して、インストール情報の送信を最大 120秒間​ 遅らせることができます。これにより、ユーザーがポップアップに応答するまでの時間を確保し、Adjust SDKがユーザーの同意ステータスを受け取ることができます。

ユーザーのIDFAを取得するには、各ユーザーがオプトインをする必要があります。これには、この情報をすでに記録している既存ユーザーも含まれます。Adjustは、ATTポップアップの実装に対する以下のアプローチをサポートしています。

注意:

アプリが条件付きでATTポップアップを表示する場合、またはユーザージャーニーの後の段階(登録後や2回目のユーザーセッションなど)で表示する場合、Adjust SDKはアトリビューションプロセスを再実行します。アトリビューションステータスが異なる場合、SDKは更新されたアトリビューションコールバックを送信します。

プリパーミッションプロンプトを使用

プリ パーミッション プロンプトは、ユーザーにATT同意プロンプトが表示される理由を説明し、オプトインを促すことができます。プリ パーミッション プロンプトを設定すると、アプリの審査通過に役立ち、オプトイン率を最適化できます。

ユーザーに同意を求める前に、まずはユーザーをオプトインに導くプロンプトのデザインに関するベストプラクティスをまとめたこちらのガイドをご覧ください。

ヒント:

プリパーミッションプロンプトは、それ自体が同意プロンプトとして機能するべきではありません。Appleは、ユーザーがこのプロンプトによって十分な情報を得た上で判断できるようにするべきだと主張しています。ユーザーのとる行動に影響してはなりません。