サードパーティーとのデータ共有の管理
アプリユーザーのデータがいつどのようにサードパーティに共有されるかを、ユーザーが自ら選択できるようにします。さらに、ユーザー設定に基づいて、共有されるデータの量と利用可能なパートナーを設定することも可能です。
グローバル設定
グローバルなオプトアウトリクエストに例外を設定することはできません。Adjustがグローバルなオプトアウトリクエストを受信した場合、AdjustがAPI連携を通じて自動コールバックを送信するAPI連携パートナーやパートナーには、データが共有されません。
Adjustでは、統計を目的としたサードパーティとのデータ共有を無効にしたり、有効にしたり、再度有効にしたりすることができます。これにより、ユーザーのデータ共有設定を尊重しながら、貴重なデータインサイトを引き続き取得することができます。
マーケティングパートナーとのデータ共有を行わないようユーザーが選択した場合、Adjustのバックエンドはこれにフラグを立てます。フラグが設定されると、Adjustは引き続きユーザーデータを記録しますが、以下の変更が行われます。
- そのユーザーにはパートナーコールバックが送信されません。
- アトリビューションのためにデータがSANと共有されることはありません。
- そのユーザーはオーディエンスリストに含まれません。
- ユーザーのアンインストール/再インストールは計測されません。
ユーザーの設定内容は、サーバー間連携、またはAdjust SDKを介して直接Adjustに送信できます。
enableFirstSessionDelay関数は、サードパーティとの共有でどのように役立ちますか?
Adjustは、お客様によるサードパーティ共有の設定をサポートするため、enableFirstSessionDelay 関数を導入しました。この関数を使用すると、ユーザーデータがAdjustサーバーに送信されるタイミングをきめ細かく制御できるため、設定の管理が容易になります。
サードパーティ共有パラメーターは、Adjust SDKを初期化する前に設定する必要があります。遅延を設けない場合、アプリ起動時にSDKが即座に初期化されるため、パラメーターが収集される前にユーザーデータが処理されてしまう可能性があります。
enableFirstSessionDelay を使用すると、SDKの初期化を遅らせることができ、アプリが同意ダイアログを表示し、必要なサードパーティ共有パラメーターを設定するまでの時間を確保できます。これにより、ユーザーの選択が初回セッションから確実に尊重されます。
遅延期間中に適用されたサードパーティとの共有設定は、SDKがインストールセッションを実行する前に処理されます。
enableFirstSessionDelayを設定するには、各プラットフォーム向けのガイドに従ってください。
📖 iOS / Android / Unity / React Native / Flutter / Cordova / Cocos-2dx Corona
パートナー固有の設定
パートナーのデータ共有オプションを選択すると、Adjustは設定された各データポイントをデフォルトでパートナーと共有します。つまり、セッションやイベントなどのデータをパートナーに送信することを選択した場合、Adjustはデバイスからデータポイントを受信するたびにパートナーに転送します。
Adjustで設定したパートナー共有設定はグローバルに適用されますが、デバイスごとに個々のパートナーの共有設定を更新することができます。これは、アプリ内でユーザーが特定のアクションを行うことを条件として、データをパートナーに共有する場合に便利です。デバイスレベルでのサードパーティ共有設定は、以下の目的で更新できます。
- デバイスから送信された全てのデータをAdjustが共有するのを防ぐ
- Adjustがデバイスの特定のデータポイントを共有するのを防ぐ
- 特定のデバイスからのデータポイントの共有を再度有効にする
- Adjustが特定のデバイスから転送するデータに詳細オプションを追加する
サードパーティとのデータ共有オプションは、SDKの初期化前を含め、いつでも更新できます。Adjust SDKを初期化する前にサードパーティとのデータ共有設定を行う場合、その設定はキューに追加されます。SDKを初期化すると、セッション情報よりも先にサードパーティとのデータ共有の更新がAdjustに送信されます。つまり、更新された設定がインストールセッションに適用されます。
これにより、完全な制御が可能になり、信頼できるツールを使いながらユーザー設定を順守することができます。
例
以下は使用シナリオの例です。
「パートナーA」を除く全てのパートナーを無効化: Adjustは、「パートナーA」を 除く 全てのパートナーに対して全てのデータ共有を停止します。「パートナーA」のみが引き続きユーザーのアクティビティデータを受信します。
セッションデータ以外の全てを無効化: 全てのパートナーは、 セッション指標 と関連するアクティビティ(インストールやリアトリビューションなど)以外のデータの受信を停止します。
「パートナーA」に対してセッションデータの受信のみを許可: Adjustは セッション関連のアクティビティのみ を「パートナーA」と共有します。その他のデータはどのパートナーとも共有されません。
ダイナミックコールバックのみを無効化: ダイナミックパートナーとの共有を無効にすることができます。パートナーはダイナミックコールバックを使用して設定されます。これにより、他のパートナー連携を有効にしておくことができます。
👉ダイナミックコールバックの詳細をご覧ください。
開発者チームがアプリでこれらの設定を行います。関連するプラットフォームガイドを開発者に共有してください。
📖 iOS / Android / Unity / React Native / Flutter / Cordova / Cocos-2dx / Corona
サーバー間 APIの要件
Adjust APIを実装するには、以下の指定されたエンドポイントURLへのHTTP GETリクエストを通じて、Adjustに必須パラメーターを送信するようにサーバーを設定してください。
Adjust APIを使用してサードパーティとの共有オプションを管理する方法については、サーバー間(S2S)によるサードパーティとのデータ共有の再有効化/無効化をご覧ください。