友達紹介プログラムの設定
あるユーザーが友人を紹介し、その友人がアプリのダウンロードやサインアップを行った場合、カスタマイズされたアプリ内インセンティブを送信することができます。
ユーザー紹介プログラムの設定は、以下の手順で行います。
- 紹介プログラムのカスタムリンクを作成します。このリンクをアプリの招待コンポーネントに配置する必要があります。
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パラメーターを追加します。ラベルパラメーターは、一意の紹介(referral)IDを渡すためにご利用いただけます。招待されたユーザーにリンクURLを送信する前に、ラベルパラメーターに紹介IDを入力するようアプリに指示する必要があります。- 紹介IDをシステムにパスするよう設定します。紹介リンク経由で新規ユーザーがアプリをダウンロードして開いた時に、紹介IDを受け取るようにアトリビューションコールバックまたはサーバーコールバックを設定することができます。紹介IDをもとに、ユーザーにインセンティブを付与する必要があります。
事前準備
友達紹介プログラムを設定する前に、以下を行う必要があります。
- iOSをターゲットにしている場合は、確率的モデリングが有効化されていることを確認します。これにより、モバイルWeb環境で紹介機能が確実に動作するようになります。
- 紹介コードを生成して適用し、ユーザーにインセンティブを付与するようシステムが設定されていることを確認してください。以下の点を確認してください:
- ユーザーが紹介共有ボタンをタップした時に、サーバーで紹介ID(referral ID)を生成できる。
- サーバーで
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のプレースホルダーに紹介IDを設定できる。 - サーバーでAdjustコールバックの
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プレースホルダーの値を処理し、紹介元のアカウント、紹介先のアカウント、またはその両方にインセンティブを付与できる。
1. 紹介プログラムのカスタムリンクを作成する
Adjustでは、ブランド名を使用して短いリンクを作成することができます。例:example.go.link
。これにより、リンクの信頼性を確立し、ブランドの一貫性を向上させてクリック率を増加させます。詳細については、ブランドドメインの設定ガイドを参照してください。
- カスタムリンク設定ガイドに従ってください。
- アトリビューション設定で確率的モデリングを有効にすることを検討すると、さまざまな配置でアトリビューションの精度が得られます。
2. リンクにラベルパラメーターを追加する
Adjustでは、label
を使用して、アトリビューションデータに関連しないカスタムデータを受け取ります。ユーザーの友達紹介の場合、一意のIDでアプリユーザーにタグを付けることができます。
カスタムリンクには、必ずlabel
パラメーターを他のパラメーターと共に追加してください。ユーザー体験を向上させるため、ブランドリンクを使うこともできます。
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パラメーターの値はDatascapeでは利用できず、ネットワークはポストバックでこの値を受け取ることはできません。このパラメーターはローデータエクスポート、またはアトリビューションコールバックを使用してSDKレベルでのみ使用できます。
紹介IDをAdjustと共有するためにサーバーコールバックを使用する場合、ダイナミックコールバックパラメーターを使用できます。
3. 紹介IDをシステムにパスするよう設定する
招待されたユーザーがアプリをダウンロードし起動した時、以下のいずれかが起こります。
- コールバック: Adjust SDKが、紹介IDが付加された
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パラメーターを含むコールバックを受信します。紹介IDはアプリで収集することができます。 - インストールコールバック:お客様のサーバーが、
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パラメーターまたはダイナミックコールバックパラメーター経由で紹介IDを含むAdjustのインストールコールバックを受信します。
紹介IDをもとに、ユーザーにインセンティブを付与します。
アトリビューションコールバック(推奨)
Appleのプライバシーポリシーに基づき、ユーザーがApp Tracking Transparency(ATT)に同意しない場合、iOSではユーザー情報を共有できません。このトピックに関する詳細は、Adjustの担当者またはsupport@adjust.comまでお問い合わせください。
アトリビューションコールバックを使用すると、ユーザーが紹介リンクを介してアプリをインストールし、カスタム紹介リンクにアトリビュートされた直後に、アプリ内でユニークな紹介IDを含むlabel
パラメーターを受け取ることができます。アプリでこれを設定するには、アトリビューションコールバックガイドに従ってください。
インストールコールバック
インストールコールバックを使用すると、BIサーバーへの紹介コードを含むコールバックを受け取ることができます。詳細は、サーバーコールバックの設定ガイドをご覧ください。
インストールコールバックを設定するには、以下の手順に従ってください。
アプリカードまたはアプリ設定の データ管理(Data management) タブから、サーバーコールバック設定にアクセスします。
- (管理者、編集者、カスタム編集者のアクセス権限があるユーザーのみ)アプリカードからサーバーコールバックを設定するには、 AppView にて 全てのアプリ(All apps) を選択します。アプリを見つけたら、 サーバーコールバック(Server callbacks) を選択します。
- アプリ設定の データ管理(Data management) タブからサーバーコールバックを設定するには、 AppView にて 全てのアプリ(All apps) を選択し、 データ管理(Data management) タブを選択します。
サーバーコールバック(Server callbacks) で、 コールバックの追加(Add callback)> ガイド設定(Guided setup) を選択します。
コールバックトリガー(Callback trigger) リストで、
“install”
アクティビティを選択します。サーバーエンドポイント(Server endpoint) フィールドで、データを受信するエンドポイントURLを入力します。
(オプション) コンディションを追加(Add a condition) を選択し、プレースホルダーと値を組み合わせて条件を追加します。コールバックは、コンディションが満たされた場合にのみトリガーされます。
プレースホルダー(Placeholders) セクションで プレースホルダーを追加(Add a placeholder) を選択し、リストから
{install}
を選択して、コールバックに友達紹介コードデータを動的に含めます。複数のプレースホルダーを追加できます。コールバックURLを作成(Create callback URL) を選択し、エンコードされたコールバックURLを生成します。
以下は、ラベルパラメーターが追加されたコールバックURLの例と、推奨プレースホルダーです。
https://myendpoint.test/?label={label}&adid={adid}&tracker_name={tracker_name}&gps_adid={gps_adid}&idfa={idfa}&idfv={idfv}&app_name={app_name}&activity_kind={activity_kind}&created_at={created_at}
レポート
Adjust Datascapeは、紹介リンクの集計レポートを提供します。label
パラメーターの値はDatascapeには表示されず、アトリビューションコールバックまたはローデータエクスポートでのみ利用可能です。
テストガイド
同じテストデバイスでテストが終了する際は、デバイス情報の削除の手順に従ってください。
ユーザー紹介の設定をテストするには、次の手順に従ってください。
- アプリの招待コンポーネントに、
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パラメーターを追加して生成されたカスタムリンクを配置します。 - 招待コンポーネントを選択し、リンクをコピーします。
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パラメーターに紹介コードが入力されていることを確認してください。 - メッセンジャーまたはその他の環境にリンクをペーストし、ユーザーがリンクを共有するようにします。
- テストコンソールガイドの「事前準備」のセクションに従って、テストデバイスを準備します。
- リンクを選択します。
- テストコンソールでデバイスデータを確認するには、以下の手順に従ってください。
- アトリビューションコールバックまたはBIシステムのサーバーコールバック経由で、
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パラメーターを受け取っていることを確認してください。 - 受け取った紹介コードに基づいて、インセンティブを付与します。