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App Tracking Transparency(ATT)framework

Appleのガイドラインによると、トラッキング目的または広告関連目的でエンドユーザーのデータを収集しサードパーティと共有する全てのアプリは、AppTrackingTransparency(ATT)frameworkを使用する必要があります。これにより、アプリパブリッシャーがiOSの広告ID(IDFA)にアクセスするには、明示的なユーザーの同意を得ることが求められます。

ユーザーの同意を得るために、ATT frameworkはアプリのトラッキングに対する承認リクエストをユーザーに表示します。ユーザーはアプリレベルでプライバシー設定を管理できるほか、グローバルレベルでトラッキングを拒否することも可能です。

このページでは、AdjustでATT同意の管理方法を設定し、ローデータを確認する方法を説明します。

重要:
AppTrackingTransparencyは iOS 14.5iPadOS 14.5tvOS 14.5から必須となります。

事前準備

はじめに、以下の設定手順をお読みください。

要件

  • Adjust SDK v 4.23.0+

 iOS / Unity / Cordova / Flutter / Titanium / Corona / Cocos2d-x / React Native

ヒント:
AdjustSDKはXcode 11にも対応していますが、iOS 14のビルドは最新のXcodeのみで機能します。新しいビルドのために AppleよりXcode 12ベータ 5が提供されておりますので、ご確認ください。

計測の仕組み

アプリを起動した状態では、トラッキングはデフォルトで許可されていません。AppTrackingTransparaceny frameworkがトリガーされると、アプリでユーザーをトラッキングすることに対する同意リクエストのポップアップが表示されます。ATTリクエストはアプリごとに表示され、ユーザーは特定のアプリでのみトラッキングを許可できます。

ユーザーがトラッキングをオプトアウトした場合、IDFAは0の文字列を返します。ユーザーがオプトインした場合、IDFAが読み取り可能になり、アトリビューションに使用されます。

ATT ステータス

ATT frameworkのユーザー同意には4つのステータスがあります。これらのステータスは、ユーザーまたはデバイスのトラッキングに使用可能なアプリ関連のデータにアクセスできるかどうかを表すものです。アプリトラッキングの許可に関する各ステータス値の詳細については、Appleの開発者向けドキュメントをご覧ください。

ステータス説明
0Not Determined(未決定)ユーザーまたはデバイスのトラッキングに使用可能なアプリ関連のデータにアクセスする許可のリクエストを、ユーザーがまだ受け取っていない場合に返される値
1Restricted(制限あり)ユーザーまたはデバイスのトラッキングに使用可能なアプリ関連のデータにアクセスする権限が制限されている場合に返される値
2Denied(拒否)ユーザーまたはデバイスをトラッキングする目的に使用できるアプリ関連のデータにアクセスする許可のリクエストを、ユーザーが拒否する場合に返される値。これには「Appからのトラッキング要求を許可(Allow apps to request to track)」の設定がグローバルレベルでOFFになっていることも含む
3Authorized(承認)ユーザーまたはデバイスのトラッキングに使用可能なアプリ関連のデータにアクセスすることを、ユーザーが承認する場合に返される値

「Restricted(制限あり)」の具体的な意味

グローバルレベルの設定

iPhoneには、ユーザーがアプリからのトラッキング要求をグローバルに管理できる設定があります。デフォルト設定では、アプリがトラッキングの同意をリクエストできるようになっています。この設定がOFFになっている場合、ユーザーのATTステータスはDeniedが返されます。

Adjust経由でATTの同意ポップアップを表示する

Adjustが提供するSDKラッパー関数を使って、アプリのトラッキングの承認リクエストをユーザーに表示することができます。

ATT framework向けのSDKラッパーを使うことで、AppleのATT APIを実装するために追加で作業をする必要がなくなります。ラッパーが最初に呼び出されると、iOSのポップアップが表示されます。その後はトラッキングの許諾ステータスをラッパーが毎回取得します。データはAdjustのバックエンドに送信され、Adjustはそれを直接お客様に伝達します。

ローデータエクスポート

Adjust SDKでは、ユーザーがアプリ内アクションを行った時にATTステータスを受け取ることができます。IDFAが読み取り可能になるとデータの内容が充実します。

Adjustは、アクティビティタイプATT update (iOS)を使用してユーザーのATTステータスに関する情報をコールバックで送信します。これはデフォルトでグローバルコールバックに含まれており、Adjustが計測する全てのアクティビティからデータの全リストを提供します。 

グローバルコールバックを使用するお客様のユーザーの承認ステータスが変わった場合、Adjustがイベントを計測した数秒後に、ユーザーレベルのデータがお客様のサーバーに直接送信されます。これらのイベントを素早く見つけるには、{activity_kind}att_update​ でフィルタリングしてください。

グローバルコールバックURLを作成する方法については、リアルタイムコールバックに関するAdjustのガイドをご覧ください。

全てのローデータエクスポートに対して、現在採用されているウォーターフォールモデルのアトリビューション方法が適用されます。ユーザーがオプトインしていない場合、そのステータスは{att_status}で確認できます。

プレースホルダー

Adjustプレースホルダー{att_status} を使うと、iOS 14以降がインストールされたデバイスを使用するユーザーのデータ共有に関する情報を受信することができます。このプレースホルダーをコールバックURLまたはCSVの定義に追加し、ローデータでATTのステータスを確認しましょう。ユーザーのステータスは4つの整数の値によって示されます。

例:att_status=2

{tracking_enabled} および {tracking_limited} の変更点

ATTでのトラッキングをサポートするために、既存の2つのプレースホルダーに変更が加えられました。この変更は、サポートされているSDKバージョンと、iOS 14.5以降のOSを使用しているユーザーに適用されます。

{tracking_enabled}および{tracking_limited}の動作は以下のように変更します。

プレースホルダー動作
{tracking_enabled}
  • ユーザーのオプトイン ステータスが authorized の場合、 1を返す
  • ユーザーのオプトイン ステータスが deniednot determinedまたはrestrictedの場合、0を返す
{tracking_limited}
  • ユーザーのオプトイン ステータスがdeniednot determinedまたはrestrictedの場合、1を返す
  • ユーザーのオプトイン ステータスが authorized の場合、 0を返す

iOS 14.0-14.4ユーザー

追跡型広告の制限 (LAT) KPIにおける変更

Appleは、追跡型広告の制限 (LAT) 設定を段階的に廃止する予定です。つまり、(ATTステータスの取得が)サポートされている最小バージョンのSDKにアップデートしない場合、AdjustはIDFAがあるかどうかに基づいてLAT値を設定します。IDFAがゼロの文字列の場合、LATは ON​ と見なされます。

さらに、Adjustは管理画面のLAT KPIの動作を調整しました。お客様が{att_status}を使用するようになるまで、以下の変更点に注意してください。 この変更点は、サポートされているSDKのバージョンとiOS 14以降のOSを使用しているユーザーにのみ当てはまります。

LAT KPIは、以下の動作に従って計上されています。 

  • att_statusrestrictedまたは denied​ の場合、 1​ を計上する
  • att_statusauthorizedまたは not determined​ の場合、 0​ を計上する