MicrosoftストアおよびネイティブPCゲーム計測の設定
AdjustのPC・コンソール計測ソリューションを使用すると、WindowsおよびMac対象ゲームのアトリビューションに関する重要なインサイトを得ることができます。設定が完了すると、AdjustはWindowsおよびMac対象ネイティブゲーム向けにカスタマイズされたインストール、セッション、アプリ内イベントを促進する広告のパフォーマンスをレポートします。また、コホートを使用して、定義された期間にユーザーがさまざまなレベルをどのように推移したかなど、特定のアトリビューションデータを分析することもできます。
このガイドでは、新しいゲームアプリを設定し、安全なサーバー間(S2S)API連携を確立し、リンクを効果的に管理してアトリビューション計測を成功させる方法を説明します。
PCネイティブゲームの計測を設定するには、以下の手順に従ってください。
PCアプリを設定する
PCアプリの追加および設定を開始するには、以下の手順に従ってください。
AppView で 全てのアプリ(All apps) を選択します。
新規アプリの追加 (NEW APP) を選択します。
アプリの詳細を入力してください(Enter your app details) でアプリ名を入力し、レポート通貨を選択し、ゲームが次の要件に準拠する必要があるかどうかを選択します。
アプリの追加(Add App) を選択します。
プラットフォームを追加(Add platform) を選択して、ゲームにプラットフォームを追加します。
PC > Windows を選択します。
次の2つのオプションのいずれかを使用して、プラットフォームに連携します。
- ゲームがMicrosoft Storeにある場合は、 Microsoft Store を選択し、 アプリID(App ID) を入力するか、 アプリIDがまだありません(I don't have an App ID yet) を選択し、後で入力します。
- ゲームがカスタムストアにある場合は、WindowsまたはMacのいずれかで、 Native PC を選択し、 全てのクリックをカスタムURLにリダイレクト (Redirect all clicks to a custom URL ) を有効にして、URLを入力します。
保存(Save) を選択します。
ソーシャルメディアアプリで共有する際は、 アプリ情報(App information) にてゲームの全てのリンクの表示方法をカスタマイズできます。
イベント(Events) タブで、アプリ内イベント名を追加して、ゲームのユーザーアクティビティを計測します。
アトリビューション設定(Attribution settings) タブで、アトリビューションの設定(デバイスマッチング、確率的モデリング、テンポラリーアトリビューション)およびリアトリビューション設定を行います。
- クリックとインプレッションの両方に対して確率的モデリングが有効化されていることを確認します。確率的モデリングのアトリビューション期間は24時間に設定することを推奨しますが、最大90日に設定することができます。90日間のアトリビューション期間は、PCおよびコンソールプラットフォームでのみ利用可能です。
データ管理(Data management) タブでは、サーバーコールバックまたはクラウドストレージアップロードを設定して、ユーザーレベルのローデータを受信したり、テストコンソールでテストデバイスデータを確認することができます。
S2S APIの設定でトークンが必要になるため、 プロテクション(Protection) タブでサーバー間(S2S)セキュリティ(S2S security)を設定します。
Adjust S2S APIの設定
Adjustのサーバー間APIを使用してアプリをAdjustに連携することで、アプリコードを変更することなくユーザーのセッションとイベントの計測を開始できます。
次のsession
エンドポイントを使用して、設定プロセスを続行してください。
事前準備
Adjustサーバーは、システムの悪用や過負荷を防ぐために厳格な一貫性チェックを実施します。S2Sアトリビューションは、Adjust SDKと組み合わせて使用できない限定的な連携です。
- サーバー間(S2S)アトリビューションのチェックリストを必ずお読みいただき、SDKの実装の代わりにS2S設定を使用する場合の制限事項をご確認ください。
- Adjustのサーバーへのリクエストは、デバイスで発生したのと同じ順序で行う必要があります。
認証
サーバー間(S2S)セキュリティを設定して、サーバー間 (S2S) セッションの計測を不正から守ります。そのためには、受信するリクエストごとに、Adjust管理画面で生成されたトークンが付与されている必要があります。トークンが付与されていないリクエストや、不正なトークンが付与されているリクエストは、サーバーによって拒否されます。
エンドポイント
session
エンドポイントにより、ユーザーがゲームを起動した際にセッションを記録することができます。セッションがトリガーされるのは、ユーザーがバックグラウンドからゲームを再開したとき、またはゲームを開始したときです。例えば、ゲームの実行中に別のアプリを開いたときや、前回のゲーム終了後にゲームを開始したときが該当します。リソースの不必要な使用を防ぐため、Adjustサーバーは30分ごとに新しいセッションを受け付けます。
https://s2s.adjust.com/session
POSTヘッダー
認証 :Adjust APIをコールするときは、認証方式をBearerとして設定して、Adjust認証トークンの値を送信します。
例:Bearer authentication_token
POSTペイロード
* でマークされたパラメーターは必須です。
パラメーター | データタイプ | 入力する値 | 説明 |
---|---|---|---|
s2s * | 文字列 | クエリ | サーバー間パラメーター:Adjustサーバーがサーバー側のアクティビティを認識することを許可します。常に1として送信される必要があります。 |
app_token * | 文字列 | クエリ | アプリ固有の認証トークン |
os_name * | 文字列 | クエリ | アプリのOSに応じて、利用可能なパラメーターのいずれかを使用します:
|
ip_address * | 文字列 | クエリ | デバイス IPアドレス |
created_at * | Timestamp | クエリ | タイムゾーンを含むパッケージが作成された時点のローカルデバイスのタイムスタンプ |
external_device_id * | 文字列 | クエリ | 一意のuser_id、例:ユーザーのaccount_idまたは暗号化されたメールアドレス |
リクエストの例
サーバー間(S2S)APIを使用してイベントを記録する方法については、サーバー間イベントをご覧ください。
リンクを設定する
アプリのサーバーとAdjustの間でS2S API連携を設定してテストしたら、キャンペーンを実施しているアドネットワークにAdjustを連携する必要があります。
リンクを使用すると、ユーザーが他のデバイスで広告と関わった際のアトリビューションを記録できます。例えば、携帯電話やコネクテッドTVで広告を視聴し、その後、PCでゲームをインストールする場合などです。Webキャンペーンに使用されるネットワーク例:
Campaign Labで、以下の設定手順に従ってください。
Campaign Lab にて、 パートナー(Partner) を選択します。
新規パートナー(New partner) を選択します。
パートナーの選択(Partner selection) 画面で、設定するアドネットワークを選択します。
アプリの選択(App selection) 画面で、リンクを作成したいアプリを選択します。
(オプション) データ共有(Data sharing) 画面で、ネットワークとAdjustの連携を設定し、データ共有オプションを選択します。
リンク構造(Link structure) 画面で、ネットワークから提供されたデフォルトのリンク構造パラメーターを確認し、必要に応じて値を更新します。
(オプション) ユーザーの遷移先(User destinations) 画面では、ディープリンクを設定したり、リンクにリダイレクトやフォールバックを追加したりできます。
- ユーザーを特定のゲームストアにリダイレクトしたい場合は、追加のリダイレクトパラメーターとしてURLを含めてください。
(オプション) アトリビューション設定(Attribution settings) 画面では、新規または既存ユーザーに対するアトリビューション設定をカスタマイズできます。これらの設定は、クリックとインプレッションで利用いただけます。このステップを省略した場合は、アプリ設定を行なった際に設定した内容が適用されます。
- クリックとインプレッションの両方に対して確率的モデリングが有効化されていることを確認します。確率的モデリングのアトリビューション期間は24時間に設定することを推奨しますが、最大90日に設定することができます。90日間のアトリビューション期間は、PCおよびコンソールプラットフォームでのみ利用可能です。
設定のレビュー(Setup review) 画面で内容を確認し、必要に応じて変更してください。
リンクの作成(Create link) を選択して、クリックURL、インプレッションURL、QRコード、リンクトークンを作成します。データ共有を設定済みの場合は、これが有効化されます。