指標アラートの作成
任意の指標、ディメンション、コンディションを使用してアラートを作成し、キャンペーンとアプリケーションを効果的に管理します。
事前準備
はじめに、以下の設定手順をご覧ください。
- Pulseグロースソリューションをお使いの全てのアカウントユーザーはアラートのリストを見ることができます。
- アラートを設定および管理できるのは、管理者と編集者のみです。 ユーザーの各種アクセス権限の詳細は、アクセス権限のレベルをご覧ください。
- Slackの通知を受け取りたい場合は、Slackワークスペースを追加します。
アラートを新規作成する
アラートを新規作成する手順は以下のとおりです。
Adjustにログインします。
左側のナビゲーションから、Pulseセクションに移動します。
+新規 pulse(+ New Pulse) を選択し、次のオプションから1つ選びます。
- 指標アラート(Metric alert) ボタンを選択して開始します。ステップ4に進みます。
- 利用可能なテンプレートから1つ選択します。詳細はテンプレートセクションをご覧ください。
新しいアラートに名前を付けます。
以下の操作を行います。
Pulseを作成する(Create Pulse) ボタンを選択して完了です。
データを選択する
このセクションのデフォルトのグローバル指標は、アプリ、パートナー、国、チャネルです。さらに追加するには、 フィルターをもっと見る(more options) ()ボタンを選択します。
最大5つのディメンションを選択して、データを分類します。単一のディメンションのみを選択した場合、フィルターを使用して結果を絞り込み、より具体的なインサイトを得ることができます。複数のディメンションを選択した場合、フィルターオプションは無効になります。
指標アラートを設定するには、少なくとも1つのディメンションを選択してください。
ディメンションに関する詳細は、Datascapeのディメンション用語集をご覧ください。
単一ディメンションによるフィルター
ディメンションを選択し、フィルターを適用します。フィルターを使用することで、 キーワード によって結果を絞り込むことができます。
例: クリスマス と名付けたキャンペーンが、ある地域でのユーザー継続率の向上にどのように貢献しているかを知りたいとします。これを確認するには、グローバルフィルターから対象の国を選択し、 キャンペーン名 ディメンションを選択します。次に、キーワードによるフィルタリングを活用し、「クリスマス」という単語が含まれているキャンペーンのみを検索することができます。
キーワードによるフィルタリングの方法は次のとおりです。
- フィルター(
)を選択します。
- ルールを選択します。利用可能なルールのオプション: 以下を含む(Contains) 、 以下を含まない(Does not contain) 、 完全に一致(Matches exactly)
- ルール値を入力します。キーワードはルール値として使用でき、必要な数だけ追加可能です。
- 適用(Apply) を選択します。
複数のディメンションを選択
複数のディメンションを取り入れることで、より粒度の細かい結果をアラートで得られ、詳細なデータ分析が可能になります。
複数のディメンションの選択は、単一のディメンションの選択と同様に機能します。ディメンションのメニューを開くか、検索機能を使用して希望のディメンションを探します。含めたいディメンションを見つけたら、それぞれ選択します。選択した全てのディメンションが検索フィールドに表示され、可視化と管理が簡単になります。
期間と頻度を選択
Pulseはアラートを作成して送信し、ロジックで一致した全てのデータをレポートします。 Pulseが過去にさかのぼってデータを確認する期間と、アラートを受信する頻度を選択してください。
選択できる期間とアラートの頻度は以下のとおりです。
期間 | アラートの頻度 |
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過去1時間 |
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過去24時間 |
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昨日 |
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先週
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デフォルト: 過去7日間 |
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過去14日間 |
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今月
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先月
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過去30日 |
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頻度を選択する際は、以下の点を考慮してください。
- 毎時(Hourly) :1時間ごとに実行します。
- 日次(Daily) :24時間ごとに実行します。 時刻はUTC形式で選択できます。 デフォルトでは、 06:00 の時間が選択されています。これは、ネットワークデータを使用して広告費用とSKAN指標に最も対応できるためです。 他の時間を選択することもできますが、選択した時間にPulseがジョブを実行すると、データの可用性が影響を受ける可能性があることに注意してください。
- 週次(Weekly) :7日ごとに実行します。 任意の日時をUTC形式で選択できます。 デフォルトでは、 日次、06:00 の頻度が選択されています。 他の頻度の時間を選択することもできますが、選択した時間にPulseがジョブを実行すると、データの可用性が影響を受ける可能性があることに注意してください。
アラートロジックを定義
アラートをトリガーする対象を定義する方法:
- アラートをトリガーする条件を定義します。 計測する指標を選択し、トリガーのルールを定義して、そのルールに値を割り当てます。
- データの変動を比較する場合は、比較期間(comparison period)を選択します。
- アラートのロジックを絞り込むには、 AND条件を使用します。
- 同じアラートに条件を追加するには、 OR条件を使用します。
- コホート指標を使用して、コホートのパフォーマンスに関する通知を受け取ります。
指標を選択し、それにルールを適用します。Pulseでは、指標の挙動を確認することができ、しきい値を満たしているかだけでなく、時間の経過とともにルール値が増減しているかどうかも確認できます。選択できるルールのオプションは次のとおりです。
ルール | 説明 |
---|---|
この数値より大きい(>) | 入力した値よりも大きい値を持つグラフの位置をハイライト表示します。 |
この数値以上(≧) | 入力した値以上の値を持つグラフの位置をハイライト表示します。 |
未満 (Less than) | 入力した値よりも小さい値を持つグラフの位置をハイライト表示します。 |
この数値以下(≦) | 入力した値以下の値を持つグラフの位置をハイライト表示します。 |
この数値と等しい(=) | 値が入力内容と等しいグラフの位置をハイライト表示します。 |
増加分 | 入力したパーセンテージの分だけ値が増加したグラフの位置をハイライト表示します。 |
減少分 | 入力したパーセンテージの分だけ値が減少したグラフの位置をハイライト表示します。 |
上記と同じクリスマスキャンペーンの例を使って、過去30日間でインストール数が20%増加した頻度を知りたいということにしましょう。この情報を知ることで、より正確なアラートを設定し、今後のキャンペーンに反映させることができます。データを可視化するには、以下の操作をする必要があります。
- インストール(Installs) 指標を選択します。
- 増加分(Increased by) ルールを選択します。
- ルール値を入力します。
入力したアラートロジックに基づいてグラフが更新され、ルールを満たす箇所がハイライト表示されます。Pulseの 稲妻アイコン ()により、データを可視化し、アラートの挙動について理解を深めることができます。また、直近の期間に何回アラートが発生したかを確認することもできます。この情報があれば、生成された出力が少なすぎるか多すぎるかを判断し、それに応じてルールを調整することが可能です。
比較
「 増加分(Increased by) 」や「 減少分(Decreased by) 」などの比較指標ルールを使用する場合は、比較する期間を選択できます。 現在の期間と他の期間のデータを比較するには、デートピッカーを使用します。 デフォルトの比較対象期間は 1日前 です。
フィルターを使用すると、データを以下の期間と比較できます。
- 1 日(day) 、1 週(week) 、1 月(month) 、1 四半期(quarter) 、1 年(year) 前の直前の期間。
- カスタムの日付(Custom date) 比較(Compare to) フィルターでカスタムの日付を選択できます。 フィルターを使用すると、現在の日付より前の任意の日付を選択できます。
コホート指標にもフィルターを使用できます。 部分的に経過したコホートは不正確な結果を与える可能性があるため、Pulseは 成熟したコホート とのみデータを比較します。 例えば、 7D 継続率 指標を選択し、データを前の日付と比較したい場合、フィルターは、最後に完全に経過したコホートの1日前を選択します。
以下の画像は、10月4日を現在の日付、 1日前 を比較期間とした7日間のコホートを示しています。
AND条件を追加する
Pulseでは、複数のコンディションに基づいたロジックを使ってアラートを絞り込むことができます。広義的なロジックの定義には メインの指標 を使用し、 サポート指標 を使用して結果を絞り込みます。
OR条件を追加する
Pulseでは、アラートに複数の条件を設定できます。 アラートをトリガーするのに他の条件に依存しないため、AND条件とは異なります。 OR条件を使用すると、次のことが可能になります。
- 異なる指標を含む新しいロジックを定義し、AND条件を使ってサポートする指標を追加する。
- 単一の指標アラートの条件ごとに通知を受け取ります。
- 単一の指標アラートを設定して、複数のキャンペーンをモニターします。
最初の条件を定義した後にOR条件を設定するには、以下の手順に従ってください。
+ OR(OR条件) を選択します。
指標とルールを選択し、 アラートロジックを定義するの説明に従って値を割り当てます。
条件を絞り込みます(任意)。
- AND条件を追加します。
- データを経時的に比較する必要がある場合は、比較フィルターを使用します。
データを可視化する場合は、 グラフを表示する(Show chart) を選択します。
最大3つまでのOR条件を追加できます。
コホート指標
コホート指標は、特定のユーザーグループの時間の経過に伴う行動を分析するのに役立ちます。これらの指標では、一般的にユーザーの継続率やエンゲージメントを計測できますが、Pulseでコホートされた指標を使ったアラートを作成することで、次のことが可能になります。
- データ全体を見ただけではわからないパターンや異常を特定する
- 重大な問題に発展する前に、問題となる可能性のあるパターンを特定する
- パフォーマンスを向上させるために、より的を絞った効果的なアクションを取る
以下は、利用可能なコホート指標のリストです。
イベント(Events)
- 継続率(Retention)
- セッション
- 非インストールセッション(Non-Install Sessions)
- アプリ内の経過時間(Time Spent)
収益(Revenue)
- 広告インプレッション(Ad Impressions)
- LTV
- 収益(Revenue)
- ユーザーあたりの収益(ARPU)
- 課金ユーザーあたりの収益(Revenue per Paying User)
- ROAS
- 広告 RPM(Ad RPM)
コホート指標 を使用している場合、アラートの頻度を1時間ごとに選択するオプションは利用できません。コホート指標は特定の期間にわたって集計されるため、正確なモニタリングとレポートの取得を行うには、アラートを1日あたりまたはより長い頻度で設定する必要があります。
コホート指標とその定義に関する詳細は、Datascape指標用語集をご覧ください。
履歴データの可視化
履歴データをどの程度遡って可視化するかを選択することができます。デフォルトのオプションは、アラートの頻度に応じて異なることがあります。利用可能なオプションは次のとおりです。
データの可視化は、単一のディメンションが選択されている場合にのみ利用可能です。
頻度 | 頻度のオプション | 履歴データ可視化のオプション |
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毎時 | - | - 昨日 - 過去7日(デフォルト) |
日次 | - 時間:データが確認される時間を選択します | - 過去7日 - 過去14日 - 過去30日(デフォルト) - 過去3ヶ月 |
週次 | - 時間:1日のうちデータが確認される時間を選択します - 曜日:1週間のうちデータが確認される曜日を選択します | - 過去30日 - 過去3ヶ月(デフォルト) - 過去6ヶ月 |
通知先を選択
アラート通知はSlackまたはメールで送信できます。この通知により、アラートがどのようにトリガーされたかを非常に詳細に知ることができるほか、通知にはアクティビティレポートを表示するための、あるいはPulseを編集するためのリンクが含まれています。
通知をメールで送信するには、メールアドレスを入力します。メールアドレスはコンマで区切って好きなだけ追加できます。
Slack
Slackでは、ワークスペースを選択するか、DMを使用してチームメンバーに直接アラートを送信できます。
- ドロップダウンメニューから Slack を選択します。
- 希望する Slackワークスペース を選択します。
- 通知する チャンネル または ユーザー を選択します。